アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940092

感想・レビュー・書評

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  • 青崎さんの作品を読んでみたくて♪
    ラノベっぽいのはあまり読んだ事なかったけど、どなたかの感想見て気になってた作品。
    いやいや、これ面白いわ〜!
    アニメ化も漫画化もされてるみたいだけど、小説もほんとにアニメを見てる様な感覚で楽しめた!

    「怪物専門の探偵」、不死の輪堂鴉夜、その従者の馳井静句、そして半人半鬼の真打津軽。
    この個性的な3人組による謎解き物。

    キャラ設定から面白い♪
    出てくる怪物も吸血鬼に人造人間に、、といかにもアニメっぽくて楽しい♪
    舞台はヨーロッパで、西洋っぽさと、ちょっとダークな感じがとても良かった。

    ライトで読みやすいけれど、鴉夜の鋭い洞察力で謎を解く様は、本格ミステリーのように ほほ〜っとなって心地よい♪

    シリーズ物で、今回はドラキュラとフランケンシュタインだったけど、これからも有名どころがいっぱい出てくるのだとか!
    面白かったのでシリーズ追いかけるぞ〜♪

    そしてこれ読み終わって、アマプラでアニメも見ました〜!
    だいぶ端折られてはいるものの、アニメもめっちゃ面白かった〜◎





    • mihiroさん
      あはは!そう、これから和尚って呼ぼうと思って〜笑( ´罒`*)✧"
      この作品、ラノベだからあんまり置いてないのかも??
      地雷グリコ、まだ途...
      あはは!そう、これから和尚って呼ぼうと思って〜笑( ´罒`*)✧"
      この作品、ラノベだからあんまり置いてないのかも??
      地雷グリコ、まだ途中だけどめっちゃ面白いです〜!早く回ってくるといいですね〜♪♪
      2024/02/17
    • 1Q84O1さん
      お経でも読みながら気長に待ちます!
      って、和尚でなーい!w
      ついでに、一休でもなーい!w
      お経でも読みながら気長に待ちます!
      って、和尚でなーい!w
      ついでに、一休でもなーい!w
      2024/02/17
    • mihiroさん
      o(〃^▽^〃)oあははっ♪イエーイ♪♪
      o(〃^▽^〃)oあははっ♪イエーイ♪♪
      2024/02/17
  • ちょくちょく名前の出ている書店員の友人Y氏から、私が好きそうなキャラがしこたま出てくるので読め、とずっとお勧めされていたのですがうっかり忘れていました。
    成程、これは好みです。
    有名な西洋の文学作品から今回は『ドラキュラ』と『フランケンシュタイン』が登場。
    こういったオマージュ的な作品は個人的に当たり外れが多いのでビクビクしながら手を出したのですが非常に楽しめました。
    特に『ドラキュラ』は大好きで、あんなにクールで魅力的な怪物を産み出したブラム氏には感謝の念が絶えませんが、本作のドラキュラであるジャン・ドゥール・ゴダールも素敵でした。
    この世界では人間との共存に四苦八苦しているのですが母と妹を亡くしこれ以上家族を失いたくないと語る彼。
    吸血鬼って悲哀が似合いますね。

    そんな彼の屋敷でまたもや悲しい事件が。ここへ解決にやって来るのが鳥籠を持った半人半鬼の青年、真打津軽。通称「鬼殺し」。
    某パック酒を連想してしまいましたが、この津軽が曲者で最高のキャラです。普段やる気のない飄々とした男性が蓋を開ければ鬼強いとか、少年心が擽られる鉄板設定ではないですか!!良いぞ、もっとやれ。

    殺人事件と言いますか殺鬼事件の謎を解いて行くのですが、このトリックや殺害方法が異形のものならではの方法なので何が飛び出すかワクワクします。
    (前から気になっていたのですが、吸血鬼の弱点に十字架、木の杭、聖水などある中で何故ニンニクもランクインしているのでしょう。美味しいけれど一つだけダサい…)

    フランケンシュタインに関しても同様にちゃんと特有の悲哀が描かれていて、青崎さんのこれらの作品へのリスペクトが感じられます。
    これは素晴らしいオマージュ。

    1番読んでいて楽しいのは津軽と共に行動している2人の女性との会話劇です。
    どことなく西尾維新さんみも感じるような軽妙な言葉遊びややり取りが最高です。
    特にメイドの馳井静句の正しいツンデレ具合がドM心を擽ります。私も静句さんに冷たく罵られたい。

    さて私の隠れた性癖は置いておいて、幼少の頃から心躍らせてくれた架空の人物達が大人になってまた私を喜ばせてくれました。
    Y氏には感謝、感謝です。

    これはシリーズものらしいのですが、Y氏によると私への真のご褒美はドラキュラではなく後程出てくるとある人物だという事。
    誰だろう?今回に登場していないと言う事はあの人では無いし…と考えた末に1人思い付いたのですが、万が一彼が出るとしたらそれはもう居ても立ってもいられないので早く読ませて!と図書館でヒャッホーイと検索したら根こそぎ貸し出し中でした…。

    最近ハマった虫シリーズも無かったし、私も鬼殺しになりそうでした。
    そして理由が分かりました。アニメ化していたんですね。そりゃあ借りられるわ…。
    でも悔しいから絶対に本で読みます。

    • ゆーき本さん
      バタフライエフェクトは3まであるやつ?
      あとマイインターンはアマプラで観られる(๑˃̵ᴗ˂̵)و
      あんがと♡
      ユキ ミステリーも好き?
      ミ...
      バタフライエフェクトは3まであるやつ?
      あとマイインターンはアマプラで観られる(๑˃̵ᴗ˂̵)و
      あんがと♡
      ユキ ミステリーも好き?
      ミスティックリバーとか
      LAコンフィデンシャルとか
      2023/12/05
    • yukimisakeさん
      そうそう!それです!でもバタフライエフェクトは正直1以外僕は微妙だと思うので1だけで良いかもです。
      1の完成度が高いので。
      ミステリー大好物...
      そうそう!それです!でもバタフライエフェクトは正直1以外僕は微妙だと思うので1だけで良いかもです。
      1の完成度が高いので。
      ミステリー大好物です!その2つも大好きだし、古いならスティング最高でした♪
      2023/12/05
    • ゆーき本さん
      わたしもLAコンフィデンシャル大好きなんだよー♡かっこいいよね!
      たくさんありがと!観てみるねー(人’▽'。)
      わたしもLAコンフィデンシャル大好きなんだよー♡かっこいいよね!
      たくさんありがと!観てみるねー(人’▽'。)
      2023/12/05
  • 奇々怪々なキャラクターとファンタジーな世界観が本格ミステリーと融合! 恐ろしくも不可思議な衝撃的な一冊。

    なんとも説明しがたい怪物専門の探偵が、吸血鬼やフランケンシュタインなど怪物たちの難解な事件を解決すべく奔走する特殊設定ミステリー。一方で探偵たちの宿敵となる影も見え隠れして…

    激しすぎる背景設定、キャラクターが凄すぎてビビる。しかもファンタジーな世界観も文章でよく表現できています。そのままアニメにしても十分通用する内容で素晴らしい。にもかかわらず、ミステリー要素はしっかりロジカルで本格ファンも納得の作品だとおもいました。

    とにかく今までに見たことのない主人公の探偵二人が強烈! どのくらい凄いかは読んでもらわないと説明できませんw キャラクター達の掛け合いも小気味よく、ニヤニヤが止まりませんね。争闘描写も迫力と幻想感に満ちてて秀逸でした。

    青崎有吾さんの本気が垣間見れる特殊設定ミステリー、次回作も期待できる一冊でした!

  • 前々から気にはなっていた新鋭若手作家、青崎有吾さんの作品が読んでみたくて。
    若手といってもwikipediaによると2012年デビューとのことなので、もう10年戦士なのですね。
    まぁ、辻真先さんが現役のこの世界ですから、若手といえば若手ですね。

    べたなところで、デビュー作『体育館の殺人』とかを読めばよかったのかもだけど、図書館の文庫の棚を”あ”から見渡し始めたときに、たまたまそこにあったので。
    『体育館の殺人』はお取り寄せが必要だったので、またの機会に。

    ということで、このイロモノ作品に向き合ったわけだが、これがなかなかに面白かった。

    鳥籠の中から指示を出す師匠の輪堂鴉夜、鬼の血が入り強靭な戦闘力を持つ助手の真打津軽、そして無口なメイド静句が繰り広げるユーモアファンタジーミステリ。
    自身らが”怪物”なら、扱う案件も”怪物”が絡むものばかり。
    本書で取り扱うのは吸血鬼と人造人間が絡む2話だが、ところどころに有名人(ドラキュラ伯爵、アルセーヌ・ルパン、フランケンシュタイン博士、灰色の脳細胞etc.)を絡めてくるところが乙。

    新本格にありがちなちょっと芝居がかり過ぎのベタなやりとりが苦手なところがあるのだが、”ファルス(笑劇)”と冠するとおりに随所に練り込まれた小ボケが自分的にハマり、むしろ楽しく読めた。
    設定、会話のテンポからライトな事件かと想像するのだが、しっかり謎解きしてくれるところも良。

    静句の素性が知れなかったのだが、きっとこの先のネタに取っておかれているのでしょうね。
    "2"も読みます。

  • 1898年フランス東部。資産家で、人の血を吸わないことを誓った「親和派」の吸血鬼ゴダール卿は、地方都市ジーヴルの街外れで廃墟同然の城に、妻と二人の息子・末娘と暮らしていた。ある冬、銀の杭を持ったヴァンパイアハンターに襲われ返り討ちにしたが、その数日後、妻が殺害された。杭で胸を穿たれた挙句聖水を蒔かれていたことから、ハンターの犯行かと思われたが、警察の捜査に不満な彼は、新聞に探偵募集の広告を出し、「怪物専門の探偵」に依頼することにする。

    姿の見えぬ声の主輪堂鴉夜とレースの覆いをした鳥籠を持つ真打津軽、使用人の馳井静句が、怪物がらみの事件を解決していくミステリー。
    この「吸血鬼」の他に「人造人間」を掲載。



    *******ここからはネタバレ*******

    残虐な場面から始まるこの物語に最初は退きましたが、そこを差し引けば、中身はファンタジーを下敷きにしたミステリーで、自虐的だったり寒かったりするジョークもあり、娯楽としての読書が楽しめます。
    ファンタジーの世界もしっかり作られているので、安心して浸ることができるし、そこにアガサ・クリスティのポアロと思しき人物等、他の小説からの借り物もちょこちょこ登場して、ちょっと笑えます。


    普段は中学生からヤングアダルト向けの真面目な本を手にすることが多いのですが、ご縁をいただいてこれを読みました。
    この作者さんの作品は初めてで、正直期待していなかったのですが、ただただ純粋に楽しみました(残虐シーンは苦手ですが……)。
    探偵としての彼らの活躍については、今後も完璧なことが予想されますが、彼らの今後とライバルの出現が気になるので、続きを読もうと思っています。

  • 異形蠢く19世紀末のフランス。人類親和派の吸血鬼が銀の杭で惨殺された。解決のために呼ばれたのは、”怪物事件”専門の探偵・輪堂鴉夜と、鳥籠を持つ奇妙な男・真打津軽。彼らは真相にたどり着くことが出来るのか。


    吸血鬼や人造人間、鬼などの異形が存在する世界を舞台としたファンタジーミステリ―です。フランケンシュタインやヴァン・ヘルシング、ドラキュラ伯爵など、多くのフィクションキャラクターが登場しており、作品の垣根を越えて楽しめるエンタメといった感じ。

    起こる事件も謎解きも”怪物事件”なので本格的な推理小説とは趣が違いますが、人外の存在設定が詰められているファンタジー小説好きならきっと好きだと思います。2つの事件についての話が治められているのですが、どちらも”怪物事件”ならではの理由や理論があり面白いです。

    ゴシック色が強めの退廃的で混沌とした中に、人外・探偵ものを詰め込んだ贅沢な一冊。この雰囲気すごく好みです。
    キャラクターも立っているし、ミステリーありアクションありなので、アニメ化とかにも向いてるんじゃないかな。いずれは……と期待してしまいます。

    続きが気になる終わり方なので、近いうちによみたいです。

    ***
    19世紀ごろを舞台にしたフィクションのキャラクターが多く登場する小説はこんなのも。こちらはスチームパンクSF。
    『屍者の帝国』伊藤計劃・円城塔/河出文庫

  • 鬼、吸血鬼、人造人間……、人ならざるものたちが、人間たちと同じ世界に住む19世紀のヨーロッパを舞台に、怪物事件専門の探偵の活躍を描く特殊設定ミステリー。

    このミステリーの面白いところは大きく分けると3つ。まず一つは、怪物たちが事件に関わっているという特殊なミステリー。

    殺害された人類和平派の吸血鬼。人造人間を完成させた直後、密室で殺された天才科学者。
    超常的なもの、そして怪奇が当たり前のように存在する複雑怪奇な事件が、鮮やかな論理の元に集結していく。吸血鬼ならではの設定、天才科学者の異常な思考、その世界、その設定だからこそ起こりえる事件への発想と、その解決の鮮やかさが印象に残る。
    一巻ではこの2つの事件と、怪物事件を扱う探偵と助手の出会いのエピソードが描かれますが、この世界観の事件をもっともっと、と求めてしまう。

    2つ目がキャラクター。青崎さんの別シリーズでは「裏染天馬シリーズ」は何作か既読ですが、そちらでの軽快なキャラクターのやり取りは、この『アンデッドガール・マーダーファルス』でも健在。
    声しか聞こえない探偵、輪堂鴉夜とその助手で、奇妙な鳥かごを持つ真打津軽、そして鴉夜に忠実に付き従うメイドの馳井静句。自虐的だったり、寒かったり、独特の空気感を持つ可笑しいやり取りに加え、三人それぞれの強烈な個性であったり、鴉夜と津軽の思考や秘めたる思いであったり、キャラそれぞれの設定も読ませる。

    3つ目が作品の所々で出てくるパスティーシュ。
    人造人間事件では「フランケンシュタイン」が全面に使われますが、他にもホームズやルパンがこの世界では実際にいるような描写がされていたり「灰色の脳細胞」というフレーズを使う警部が登場するなど、伝説上の怪物だけでなく、ミステリ界のスターたちも今後シリーズに関わってくる期待もあります。

    ハードルは高いけど吸血鬼も人造人間も、ホームズもルパンもなんでもありの、ある意味夢のようなシリーズになってほしいところ。とにかくシリーズの今後にとても期待の持てる1巻でした。

  • ここで色んな人がオススメしていてずっと気になっていた本。吸血鬼や鬼等の怪物の存在が普通に認識されている世界で、最初から惹き込まれる。
    鴉夜と真打のギャグ?も、静句の真打に対する態度もクスッと笑ってしまうけど、論理立てられた推理はさすが。
    途中出てくるベルギーの警部って!灰色の脳細胞!?
    ステッキのPって、やっぱりそうだよね?!
    の鴉夜と真打旅の目的はまだまだ続くようで、次作も読まなければ!

  • ミステリー、ファンタジー、ファルス、バトル?と色々詰め込まれた一冊です。
    ちょうど今アニメ化されて放送中ですね。
    一冊に三話ほどで進めていく内容なのでミステリー部分は短編のようになりがちでちょっと弱めです。ですが先に書いたように色々と要素が詰め込まれている、キャラがしっかり立っているのでとても面白かった。
    続編も読むつもりです。

  • 設定は非常に奇抜ですが、ミステリーとしてはかなり王道でした
    オマージュ作品としても楽しめます

著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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