レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940214

感想・レビュー・書評

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  •  主人公は奥様なのよね?奥様以上に謎めいたレディズメイドと執事って一体…と思うほど個性的で怪しげなキャラクターが多く楽しめました。が、物語としては序盤であり、説明事が多いせいなのか些かまとまりに欠けていたように思います。
     個人的にはヴィクトリア時代のしきたりやら街の様子、そしてメイド達の仕事ぶり等がよく書かれているのがポイント高いです。
     

  • 19世紀英国、貴族の夫を亡くしロンドンの片隅で隠居生活をする若き未亡人が主人公。最初は訪問者の話から事件解決する安楽椅子探偵かと思ったら、自ら事件に巻き込まれていく冒険譚に。腕の立つ執事とクールなレディースメイド、訳ありでかっこいい。階下や貴族の暮らしの描写が細かくて、資料にされてる本は私も読んでいるので興味深かった。
    2巻は新キャラクターが新しい風を吹き込むようだ。

  • タイガにしては苦手な設定と思いつつ読んだ。他所のお家騒動などを相談された未亡人がパパっと解決、というシリーズかと思ったら後半様子が変わった。章だても半端な感じ。ストーリーよりもメイド事情が印象に残った。

  • 前半を読んでいたら、「この作者、ダウントン・アビーが好きそう…」という感じがして、後半読んだら、「シャーロック・ホームズも好きらしい」という感じがして…それぐらい、前半と後半で印象が違う作品でした。

    正直、前半の方がまだ面白かったです。
    メイドといっても色んな立場や仕事のメイドがいて、それらの説明であったり、メイド視点からストーリーが進んでいくのはよかったと思いました。一話目は尋ねてきたメイド、二話目はお向かいに住んでいるメイド、そして三話目はメイドではなく執事だけれど、ヴィタに直接仕えている立場からの視点で当時の世界事情であったりそれぞれの立場で思うことなどが描かれていたのは興味深かったです。
    ただ、主人公であるはずのヴィタの設定だったり言葉遣いだったりがぶれまくっているのが気になりましたが。
    事件というにはどうだろう、という事柄をヴィタが安楽椅子探偵のように謎解き?をする感じなので、少々ゆるい進み方ですが、その分後半が急展開でした。

    後半、ヴィタ視点になってからはイライラしどおしでした。前半に探偵役だったので賢い設定なのかと思っていたのに、なんでそんな事になるの、バカなの?としか突っ込めないような言動ばかりでした。
    アメリカ出身で世界各地を回って、イギリスの上流階級の慣わしにとらわれないのを貫く…のかと思えば、イギリスの貴族は伴侶以外に愛人がいるのは普通だから自分がしてきたことは悪くないと思っているとか、レディ・シーモアに憎まれてるとわかったときに「こんなにも憎まれているなんて」とか、頑なに現住所から動く気がないくせに、ロンドンから消えてほしいと思っているレディ・シーモアがしたことに対して「話せばすむこと」、とか言い出すのはどれだけ頭の中がお花畑なの、と思う。
    前妻の恨み言やレディ・シーモアがしでかしたことは逆恨みでしかないとは思うけど、ヴィタのような愛人が現れたらそれくらいしたくなると思う。

    この作者の作品を読んだのは初めてなのですが、この感じの話しかないのなら、次読むことはないですね…。

  • なんだろう。
    期待したんだけど、なんかちょっと外された。
    連作短編なのはいいんだけども、うまくのりきれなかったなーー。
    世界観は美味しいんだがなー。
    うむむむむ。

  • ビクトリア時代の社交界。メイドの扱いなど、目から鱗がぼろぼろと……。
    内容は本格推理小説なんけど、歴史小説としても十分に読ませるところがすごい。

  • 麗しき19世紀の世界。単語が洒落ており、読んでいて淑やかな気分を味わいました。続きが楽しみ。

  • 続くかな…?

  • ヴィクトリア朝ロンドン。チェルシーに居を構える自由闊達なレディ・シーモアと無表情なメイド・シレーヌの冒険がはじまる!

  • 《敵》がショボい。
    正体が、というより、敵である理由がショボい。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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