レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち (講談社タイガ)
- 講談社 (2016年2月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940214
感想・レビュー・書評
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篠田さんの新シリーズ。まだまだ序盤で登場人物のお目見えのようですね。
主人公の未亡人ヴィタを守るように、美貌の有能メイドのシレーヌ、訳あり執事のディーン、その他個性的な屋敷の使用人たち。この人たちがどうしてヴィタに心酔し守ろうとしているのか、その背景が気になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【収録作品】第一章 チェルシーの妖精女王/第二章 消えたダイヤモンド/第三章 お向かいは謎だらけ/第四章 見えないファントム・レディ/第五章 我が主に仇なす者は/第六章 ロイヤル・アルバート・ホールの悪意/第七章 地獄の火倶楽部再臨/エピローグ/ロンドンへ!
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ショートエピソードが3つほど。後ろにいくほど面白くなったが、最初のエピソードは要るのかな?
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ヴィクトリア奥様は当時としては先進的な一風変わった人だけど、バンバン謎を解く探偵役って訳でもないのね。それよりメイドのシレーヌや執事のディーンが何やら謎めいていて魅力的。内容は上流階級の優雅なミステリーと言うより、ドロドロしたお家騒動に秘密結社が絡んでるみたいな?
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後書きにあった参考図書、わたしの本棚にも全部あります。だから世界観はどんぴしゃだったのだけど…話が迷走してるような気がしなくもなく。それぞれの章の事件(といっていいのか)のつながりがいまひとつわからない。
お気に入りはミス・アリス。かわいい。 -
ああいう雰囲気、篠田先生は本当にうまいなぁ。
19世紀のロンドン。
アメリカからきたヴィタ。
しかも、謎解きまでと思ったら、謎は侍女シレーヌが名探偵?
執事のディーンも、不思議な存在。
お隣さんのアリスお嬢様が、自由闊達で素敵。
まだまだ、いろんな問題が残っているし、シリーズ化だよね?
楽しみ。 -
篠田真由美の新シリーズ。
かなり若い読者を意識しているな、というのが一読した印象だった。著者の既存のシリーズも、割と若い読者が多いと勝手に思っているが、その中でも一際若い気がする。
登場人物の造形や人間関係は、これまで既存のシリーズを読んでいた読者なら、『篠田真由美っぽさ』を感じ取れると思う。