- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062990547
作品紹介・あらすじ
「私は君たちにゲームを挑む」
すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ。
『○○○○○○○○殺人事件』の奇才による青春バトルミステリ!
高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、
幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。
ある日、超能力体験学習のため来校した
超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。
すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」
という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。
剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが……。
魔王の正体とは? そしてイマワを殺害したのは?
驚愕の「新感覚」本格ミステリ!
感想・レビュー・書評
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良くも悪くも好みの差が激しい作品であることが容易に想像できる作品ですね。この設定とこの世界のルールが受け入れられればなかなか楽しいかなと(屍人荘の時もそんなこと書いたような)。
まぁとにかく、個人的には楽しめました。
ただあの2人に関しては・・・なかなか受け入れられなさそうと思うのは仕方ないよね^^;
そして最後の最後、やっぱりそうなるよねぇ。
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超能力RPG推理全部乗せ。
好みが分かれるのも納得だわ〜…。
推理がちゃんとしてて、二重三重の騙しがきいてて良かった。
あの探偵は他のにも出てくんのかなぁ…。 -
超能力×学園×RPG×ミステリというふんだんに設定が盛られた作品。最初は死体が発見され超能力によって学園内に閉じ込められモンスターが跋扈し始めそれを倒していくという王道RPGという展開にちょっと拍子抜けしたが最後の最後でちゃんと超能力を絡めながらも本格ミステリしてくれたのでそこが良かった。しかし探偵が謎解きまでただのモブ生徒という扱いの描写しかされていなかったのがちょっと面白かった。
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らいちのシリーズも衝撃でしたがこれもまた面白い設定ですね。RPGを夢中になって遊んだ世代としては、そこはアプリ使えよ、みたいな突っ込みをしながら他人のしているRPGを見ているような感じで読み進めました。RPGとしてはレベルアップしていく感じが少ないのがちょっと残念かな。超能力のある世界という設定も含めミステリとしてもちゃんと計算されていると思います。読後感も悪くないですがかなりあっさりめで物足りない感じはあります。そして私も恋人探偵は好きにはなれませんでした。
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いつものテイストはなく、文章と論理で翻弄。謎の解明がちょっと長いなと感じました。ミステリだとこれくらい普通だと思うので、いまいち入り込めなかったということなのかも。
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すべてのゲーマー&推理小説愛好家へ――。『○○○○○○○○殺人事件』の奇才による青春バトルミステリ!
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ファンタジーRPG/ミステリ/超能力
RPG世界から現実世界に戻っても超能力者が存在するせいで、謎解きにリアリティは皆無。超能力のルールを明示しているので、ギリギリでフェアかな、という印象。
西澤保彦さんのSFミステリを少し連想しました。
変格ミステリとして、奇抜な設定を評価します。 -
らいちシリーズの早坂吝氏ということで期待して読んだのだが、ゲーム造詣がないせいかあまり楽しめなかった。本題の推理はロジカルではあるのだが、RPGパートがかなり退屈に感じてしまった。
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剣先は、過去に幼馴染(子手間)を通り魔から救えなかっ事をきっかけに剣道をやめ、何の部活に入ることなく楽しみもなく高校生活を過ごしていた。
世の中は超能力の実在が立証され、医療や犯罪捜査などに活用されはじめている。剣先たちの高校に、超能力者イワマと助手たちがやってきた。文科省お墨付の超能力教育の一環として体験学習をさせてくれるというのだ。
しかし、日本で第一人者の超能力の持主と言われるイワマが校庭の真ん中で亡くなっていた。
スプリンクラーがまわって校庭は濡れた状態だったのに、足跡もつけずに校庭の真ん中に死体が?
そして、それと同時にはじまった、学校は外部との通信が切り離され、出入りもできない孤立状態になった。スピーカーからは魔王を名乗るものからのメッセージで「脱出するには私を倒せ」と。次々現れるモンスター。手にしたものが武器となり、スマホでかざすとモンスターのデータがわかるスケルターとなり、SNSを利用して仲間と連絡を取り合い、モンスターを倒して行く。
うん、RPGスクール。
ゲーム世界がリアルだったらいいのに、と思う高校生たちは多いのかな。 -
超能力でRPGの世界になってしまった学校で,魔王を倒してRPGを脱出を目指しつつ,超能力者を殺した謎を探る。
ミステリ部分は凝った作りだが,全体としてはあんまり興味をそそられない。
前2作の上木らいちシリーズと比べるとだいぶ劣る。 -
RPGパートがあまりにもあんまりな淡々とした進行で文体の軽さがなければ読み進めるのが辛かったが、ある物と超能力とRPG世界のルールにより積み上げられていく推理パートは好き。それと金の仮面と銀の仮面ってもう肉のアレしか思い浮かばないヤツだった
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2015/08/14読了
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何ともふざけたタイトルですが、元ネタは思った通り。物語の核心に至って、その元ネタがじわじわと聞いてくる辺りは、意識的なのかどうなのか…
事件自体は、足跡の無い校庭に屍体がぽつん。という単純なものですが、その真相は瞬間移動や物体浮遊術が横行する世界において尚、ツイストの効いたもので、やはり要注目の新人だなと。
さらに、過剰なまでの消去法も盛り込んであり、本格ミステリを期待した読者も安心して読めると思います。
ただ、もう少し分量が欲しかった。というのが正直なところです。超能力者の跋扈する異世界本格としては高水準ですが、そこにRPG要素を入れるなら、そこをもっとじっくりと書いて欲しかったです。
まあ、この雑多な感じが著者の持ち味なのかもしれませんが… -
RPGのワクワク感と推理の切れ味が凄い。恋人探偵にはイラっとしたけど(笑)。細かい仕掛けを積み重ねて壮大な仕掛けに説得力を持たせているのは上手いやり方だなと思った。
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特殊設定をフルに生かした緻密なルール本格。特殊状況は余すところなく推理に生かされているけれど、妙に推理部分が遊離してしまっている感があるのが残念。あくまで推理の材料なためか、中心である現象の結末自体はあまり意外なものではなく、それが動くという訳でもなかったし。