寄生獣(1) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2179
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063140262

感想・レビュー・書評

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  • 結末を思い出せなくて再読すると断片的に見覚えがあるけれどやっぱりちゃんと読んでいなかった。

  • あまたのボディスナッチものと一線を画したのは、寄生生物側に、粗暴なもの、知性的なもの、穏健派や、破壊志向の強いものなどの人間と同様に固有の性格・性質を与えたことだろう。エンタメ性と異種生命体同士の進化をかけた戦いというハードSFのテーマを語るうえで効果的なエピソードを、タイプの異なる寄生獣たちを登場させることで、コンパクトでバランスよく表現でき、かつそれらの存在が人間社会の戯画化、すなわち風刺としても成功したのは、そのことによるところが大きい。画風はいい意味でSFっぽくなく、どちらかといえばふつうの人間の等身大の生活を描く作風のマンガ家が書いたことが、アニメ的・ゲーム的な素地の人が描きそうなノリにならなかったことで、寄生獣のメタモルフォーゼのシュールな描写などに独特の味が出たと思う。緊迫感に満ちた場面での主人公と寄生獣のやりとり、主人公と彼女の間のやりとりなどでしばしばみられるギャグタッチな表情などは、作者のもともとの作風と、本作のよい意味での異化作用のたまものだろう。人間が地球にとってのがん細胞であるといった視点からスタートした本作だったが、結論として、文明万能世界を送る人間たちへの警鐘といったありがちなところに着地せず、地球や他の生命体にとって害となる種でありながらも、「それでいいのだろうか」という自問ができることこそが、人間という種の最大の取柄なのだ、というところに至る結末がいい。これは最終巻のあとがきによれば、連載をしている過程で社会通念がエコロジー寄りに偏向していったことが、作者の反発心を呼んだ結果ということで、当初のテーマとは違ったものになったとのことだ。

  • もはやこれは哲学書。

  • 第1〜7話収録。突如地球にやってきた「それ」は、人の体に侵入し脳を奪い全身を操る生物だった。食料は人。彼らが食事した残骸は「ひき肉殺人」と名付けられ、まだ彼らの存在を知らない世間を騒がせていた。しかし全てが人への寄生に成功した訳ではない。泉新一は、脳ではなく右手を喰われたことで、彼と共存することになった、生き残った数少ない人間の一人である──。
    再読。途中で読むの止めてました。今度こそ最後まで読むっ!超グロいけれど色褪せない名作ですよね。表紙は新一ではなくAだったこと、再読してやっと気付いた。いつか完全版で買っちゃいそう。

  • 面白いとても

  • 傑作。

  • 良質な漫画、しかも10巻と短くまとまっている。

  • 道端で人とすれ違うのが怖くなった

  • ebookjapanの無料キャンペーンで入手。

  • 私が現在、全巻揃えて持っている唯一の漫画がなぜかこれです。

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著者プロフィール

1960年7月28日生まれ。東京都出身。1985年、ちばてつや賞入選作品『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。『寄生獣』で第17回講談社漫画賞(1993年)、第27回星雲賞コミック部門(1996年)受賞。2003年より「アフタヌーン」にて『ヒストリエ』の連載中。

「2004年 『雪の峠・剣の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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