もっけ(勿怪) 1 アフタヌーンKC

著者 :
  • 講談社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063142976

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪もの。妖怪やら何やらが見えてしまう姉と、妖怪やら何やらにやたらとりつかれてしまう体質の妹のお話。
    一話完結構成で、それ程派手な妖怪との妖力合戦があるわけでもない。中には本当に妖怪の仕業だったのかどうか曖昧なまま事件が終わる話も。

    話は民俗学的蘊蓄話、人間側の心理劇、姉妹の成長物語の三つの糸がより合わさって出来ています。つきぬけた話、読んでてヒリヒリするような話はないが、のんびり読める感じが好きです。

  • 9巻で終わるとは思わなかった。

  • 「もののけやらなんやらが見えることで惑わされることの多い姉妹が、いろいろな怪異や人との遭遇を経て成長していく話」

    お爺ちゃんが格好いいんだ。蝸牛なみに。
    霊が見る人のお話だと、振り回されて困惑する人と、なんだかんだで戦っちゃう人の2系統にだいたい分かれるけど、これはまあ、振り回されて困惑する人。
    とはいえ、小学生とか中学生の女の子で、思春期の少女だから結構深刻に悩んだりもするというようなもので、日常は辛いこともあるのが当たり前な大人だと、諦めることもできそうなレベル。
    アヤカシを書くお話としては、痛覚に触る感触が少なく、柔らかい。
    もののけを見る目の愛情により、そうなるのだろうな、とは、思う。
    もののけは人に害ばかりをなす敵ではなく、存在の異なる隣人の様子。

    そういう相手とは、経験を積めばつきあいにも慣れてきて、9巻分、連載10年作中4年。姉妹にも成長の跡が見られ、最終巻あたりの向き合い方にはちょっとホロリとさせられました。

    穏やかなので、強烈な印象は与えにくいけど、良い作品でございました。

  • もっけ:すごいいい! 霊感体質って良くあるテーマだけど,妖怪部分の掘り下げ以上に、他の部分のバックデータがすごい! 特に最近興味がむくむくわいてる中国古典思想と物怪を関連付けて、心のあり方を描写しているのがいい。もう道徳の教科書これでいいよ。

    山田ズーニー風に言えば「テーマ」×「世界観」×「職業(方法)」=「日常の怒りとか憂いとか、人の関わり方とか心のあり方」×「環境や先天的なものを含め、心のあり方をコントロールできるようにすること=自分の出来る範囲で責任において行う=大人」×「心のあり方を物怪として可視化・心のあり方を古典から引用する・教える(じいちゃん・古典・妖怪についての先人の知恵)と教わる(じいちゃん・姉妹・読者)の入れ子構造」

    物怪退治としてもバックデータが充実してて、二重のエンターテイメント。小説じゃ可視化はできない。映像じゃ尺が足りない。漫画としての魅力を出し尽くしてると思う。

    こんなお手本みたいな漫画は本当にすごい。

  • 僕はこういう漫画を読んでます。なんか妖怪?(なんのひねりもないダジャレ)

  • 妖怪もの。ジジイがかっこいいマンガ。

  • 妖怪とかもののけ好きな人にお勧めしたい本。
    題材は非日常ですが、中身は結構ほのぼのとしてます

  • TVアニメにもなりましたが
    漫画版をオススメしたいw

    話としては
    この世のものではないものが見える姉妹のお話
    時に人情、時にコメディ

    世界観が物凄くステキな作品
    見え方の違う世界って感じですかね?
    あの世とかこの世って概念を持たないおじいさんがステキざます

    存在の在り方が変わったんだ...

    そんな思考に私もなりたい!

  • 1〜7。

  • 妖怪の話だけど、どこかほのぼのとして懐かしいお話♪

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著者プロフィール

1974年、栃木県生まれ。漫画家。
1996年、アフタヌーン四季賞秋のコンテスト入賞。
2000年、「アフタヌーンシーズン増刊」に掲載された妖怪漫画『もっけ』でデビュー。
『もっけ』は、2003年3月号から掲載誌を「アフタヌーン」に移し、2007年にはTVアニメ化されている。
2010年から2012年まで「アフタヌーン」誌上で『ネクログ』を連載。

「2019年 『十二人の死にたい子どもたち(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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