リウーを待ちながら(1) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 219
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063546781

感想・レビュー・書評

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  • 緊迫、絶望、後悔。舞台は急激に変化して、広がっていく。

  • 自衛隊の演習場を抱える街で、一人の自衛官が病院の前で倒れたことから始まる感染症の恐ろしさを描いた作品。1巻では、最悪の方向へじわじわと事態が進んでいく。感染力、致死率の高い感染症ということが、徐々に判明していく。現実には起きてほしくない展開に、目が離せない。

  • イブニング連載を読んでいた。
    新型コロナウイルス感染症の流行が始まったころ、この作品を思い出した。
    あらゆる符丁が予言のように描かれている。
    カミュのペストも併せて読みたい。

  • こりゃ予言の書だね

  • 【もし本当にアウトブレイクが起こったら…】
    リアルじゃないけど現実に起こったらと考えると、今が本当に幸せなんだなと感じます。

    「ペスト」と言うあまり馴染みの無い病原菌。それが「サルモネラ菌」と一緒に人から人へ観戦を続け、1日~2日で人を死に追いやる。

    この横走地域に対する反応、対応が非情に描かれていました。
    政府は隔離して、外部とは接触させない
    他の地域の人間は、その地域の人間を恐れ、そこの出身者と言うだけで病人扱い。

    悲しくはなるけど、ある意味リアルなのかな。
    人が次々と死んでいく恐怖。現実には今だペスト菌は存在するものの、感染してない今の世界はある意味幸せなんだと思いました。

    カルロスが良いアクセントになっていて
    暗い雰囲気を明るくしてくれてた存在だったのに
    まさか脱柵、脱走を手助けしてる人間だったとは…

    続きが非常に楽しみです。
    絵に少しクセがありますが、それだけで読まないってのは勿体ない作品です

  • 未曾有のパンデミックで、これがコロナ禍よりも数年前に描かれているところがすごい。
    こんなことが起きるなんて思ってなかったけれど、この物語と同じような状況に陥り、いまは致死率は下がったものの、コロナは継続中、、、。
    簡単に平凡な日常は崩れるんだな、と物語と現実共に感じた。
    医療従事者であるため、他人事に思えず、感情移入してしまい、メンタルバランスが安定している時にまた再読したい作品。
    (再読での感想)

  • いわゆる「医師マンガもの」(スーパー技能もった医師が難病を治癒していく)とは隔絶して異なるアウトブレイクマンガ。
    富士山麓の街で、いきなり自衛隊が登場するが、荒唐無稽なパターンに陥ることなく、リアリティを追求した描写がどんどん進む。
    病原菌は肺ペスト。
    致死率高く、伝染性も大きい難敵だ。
    ペストといえば、カミュの名作『ペスト』。
    この作品も『ペスト』へのオマージュがたくさんでてくる。
    そもそもタイトルからして『ペスト』の主人公からとっている。
    しかしカミュの時代には無かった知見が現代はあるはず。
    そこで感染症専門医が登場する。
    彼は統計と調査データを駆使し、地図上に感染者をマッピングして感染経路を確定し、対策をとっていく。
    その彼らの前に、抗生物質の効かない変異ペスト菌が登場する。
    いやいや、
    架空のこととは、とても思えない。
    新型コロナのパンデミック禍にある現在、
    ぜひ読まれるべきマンガ。

著者プロフィール

2010年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストにて、準入選を受賞。
「アフタヌーン」にて2013年『ネメシスの杖』を、2016年『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕』を連載。
医療サスペンスの新たな描き手として注目を集めている。


「2019年 『インハンド プロローグ2 ガニュメデスの杯、他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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