繕い裁つ人(6)<完> (KCデラックス)

  • 講談社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063771152

作品紹介・あらすじ

祖母が開いた南洋裁店の2代目店主・南市江は、ずっと顔の見える方への仕立てとお直しに生きてきた。彼女を見守ってきた藤井のパリ勤務前にコートを仕立てた市江。お互いを大切に思う気持ちが静かに溢れるラスト。1月31日には実写映画が全国ロードショー公開の5年以上続いた大人気連載、ついに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 終わってほしくないけど先が気になる本でした。

    相手も自分も幸福にできる何かをもちたいものですね。私生活や仕事でも誰かを幸せに笑顔にさせるものを生みだせる人間になりたいね。

    二人が幸福になりますように。

    お母さんがクリミナル・マインドをみているのに大爆笑しました。私も好きなので。


    ぜひ〜

  • 良いお話でした。良い終わりだった。派手なところはなく。何も進んでないように、変わってないように見えて、確かに変わっていった話。少しずつ、少しずつ、確実に。
    藤井さんはきっと渡さないし、市江も行かないんだと思いました。何が幸せか、自分で決める。「人のことばかりではダメよ、自分も幸せにならないと」ってありふれた言葉をお客さんに言われたとき。何も言葉は返さなかったけど、そのお客さんの幸せそうな姿を見て市江が幸せを感じていることは読んでいて伝わりました。何がその人にとっての幸せなのかは、他人には解らない。それを市江も藤井さんも、2人とも解ってるんだなと思いました。だから、自分の願いを押し付けない。選んだ道は別だけど、今後もずっと交わっていくことが確かな、未来のある素敵な終わりでした。
    最後まで人の幸せばかり。でもそれが市江の幸せなんですよね。きっと原点だった最後の子供の頃の話。幸せそうな顔。だから、コートを着て嬉しそうな藤井さんを見て、幸せそうに笑ったんだと思いました。

  • 完結しました。
    正直、物語の途中でプツンと終わってしまった感じで、
    え?これで終わり?ここで終り?というのが感想。
    藤井さんとはっきりわかる形で終わるのかと思えば、
    もう全然、本当に物語の途中でね・・・。
    藤井さんはフランスで市江を思いながら仕事をし、
    市江は変わらず自分の家で仕立て屋業に精をだし、
    でもこの強引さがないけど、頑なで、慌てず騒がず、いろいろなことを自己完結しながら、結局は想い続けている感じでね・・・そこは市江らしいとこです。
    本当にはっきりしなかった藤井さんとの関係は私たちの知らないところでいつかは・・・。と期待させたまま終わらせてくれたことは感謝したい。
    お互い大人ですからね、それぞれ信念を持って仕事をすることはいいことだと思います。
    きっと、市江にしてみたらそこは変わらず、変わらないなかで恋を実らせ結婚できたらおまけ的意味でラッキーな事なのかも。
    たいした波風もたたないまま、いつでも凪いでいるような静かな物語は良い意味で池辺先生らしい作品でした。
    大人の世界ですよね。
    ポカポカ陽気の休日のお昼に、ロッキングチェアに揺さぶられながら読みたい作品です。

  • 淡々とした静かな世界が続いていく終わり方でした。
    南を離れることはできない市江とパリで新しい知識をつけてもらいたいと思う藤井さん。無理じいするのではなくて、お互いが互いを必要としている関係は変わらなくて、二人ならではの距離感はそのままでも、でもいつかは...そうであってほしいと思います。

  • 市江さんも藤井さんも、やりたい事への気持ちが真っ直ぐに晴れ晴れとしている。思い描く理想の形とは異なれども、終始思いやりと幸せに包まれていた素敵な最終巻でした。何だかいつも以上に光の表現も暖かく穏やかだった気がする。藤井さんからの荷物を取りに階段を降りる市江さんのスカートの広がりも、藤井さんからのラブレターも、映画の様にとても素敵で。本当に"素敵"と言う言葉が似合う作品でした。

  • とうとう終わってしまいました。
    とても静かに。
    いつも通りの日常の延長であるかのように。
    きっと私たちが本を閉じたあとも
    物語は静かに続いているのでしょう。
    ふたりは静かに答えにたどり着くのでしょう。きっと。

    そう願わずにはいられなくて。

    早く映画も観たいな!!

  • 完結しちゃいましたね。でも、市江と藤井さんがどうなるのか、分からない。その余韻がこの画の感じととても、マッチしていると思う。市江が幸せになるためには洋服とお客さまと藤井さんが必要なんだと思う。そのことに市江が気が付くまでにもう少し時間がかかるのかもしれない。

  • 私は7がさいしゅうかんだと思って読んでしまった。これが最後だったのか。
    藤井さんに対する素直な気持ちも出ていてよかった。
    もう1回読むらなら、最後の部分をよみたい。

  • サウダーデを遥か昔に読み、連載が長引きそうだったので読まなかった本書。

    6冊一気読みして感じた事は、正論は相手を傷つけるとか、人が変わるのには時間が掛かるとか、ともかく市江さんの頑なさ、素直じゃない性格にヤキモキした。

    ボンヤリした空気と、二人の行方が明確に描かれていなかった事も残念だった。

  • 全6巻。
    町の洋裁店で働く市江。
    彼女の元に町の人から様々な服にまつわる依頼が届く。
    市江の服を愛する百貨店の藤井との恋愛も交えつつ、1話完結で描く。

    2015年に中谷美紀主演で映画化。

    優しい絵とストーリーで淡々とした雰囲気が良い。

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著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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