繕い裁つ人(6)<完> (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063771152

感想・レビュー・書評

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  • 良いお話でした。良い終わりだった。派手なところはなく。何も進んでないように、変わってないように見えて、確かに変わっていった話。少しずつ、少しずつ、確実に。
    藤井さんはきっと渡さないし、市江も行かないんだと思いました。何が幸せか、自分で決める。「人のことばかりではダメよ、自分も幸せにならないと」ってありふれた言葉をお客さんに言われたとき。何も言葉は返さなかったけど、そのお客さんの幸せそうな姿を見て市江が幸せを感じていることは読んでいて伝わりました。何がその人にとっての幸せなのかは、他人には解らない。それを市江も藤井さんも、2人とも解ってるんだなと思いました。だから、自分の願いを押し付けない。選んだ道は別だけど、今後もずっと交わっていくことが確かな、未来のある素敵な終わりでした。
    最後まで人の幸せばかり。でもそれが市江の幸せなんですよね。きっと原点だった最後の子供の頃の話。幸せそうな顔。だから、コートを着て嬉しそうな藤井さんを見て、幸せそうに笑ったんだと思いました。

  • 淡々とした静かな世界が続いていく終わり方でした。
    南を離れることはできない市江とパリで新しい知識をつけてもらいたいと思う藤井さん。無理じいするのではなくて、お互いが互いを必要としている関係は変わらなくて、二人ならではの距離感はそのままでも、でもいつかは...そうであってほしいと思います。

  • 私は7がさいしゅうかんだと思って読んでしまった。これが最後だったのか。
    藤井さんに対する素直な気持ちも出ていてよかった。
    もう1回読むらなら、最後の部分をよみたい。

  • 寂しいけれど最後の展開には納得。人も生地もそのときに手にしなければいなくなっちゃうよ。藤井よ。

  • 20150329
    雰囲気良かったー
    最後まで変わらなくて、ふたりの微妙な感じにもほっこりした。

  • 完結。市江さんと藤井さんの物理的距離感が遠くなって、けれど選択を間違えなかったから、こころは近くでいられる。じっくりと読んだ。

著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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