幻想短編集 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 192
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065125175

作品紹介・あらすじ

届けられなかった思いを載せた手紙が届く登天郵便局と、幽霊専門の案件を扱うたそがれ探偵社を舞台に、この世とあの世の間に漂う6つの謎を解く、シリーズ初の短編集。謎の向こうに見えてくるのは、切ない過去か、くすぶる怨念か。ちょっぴり怖くて、のちほっこり。今を大切にしたくなる温かな物語。<文庫書下ろし>

感想・レビュー・書評

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  • 軽い雰囲気で読めるこのシリーズの中でも、短編集でますます軽く読み終えました。シリーズの登場人物が次々登場し、いろいろな場面が想起され、ページ数が少ない割に、そういう過去作品を呼び起こすために内容が豊かに感じます。この短編集のおかげで既出の登場人物の個性がより掘り深められたな、という感じ。
    ラストシーン、本当にラストシーンのもの悲しさと美しさ、これがこのシリーズの真骨頂かな、と思います。
    大変に面白く読みました。

  • 届けられなかった思いを載せた手紙が届く登天郵便局と、幽霊専門の案件を扱うたそがれ探偵社を舞台に、この世とあの世の間に漂う六つの謎を解く、シリーズ初の短編集。謎の向こうに見えてくるのは切ない過去か、くすぶる怨念か。ちょっぴり怖くてのちほっこり。今を大切にしたくなる温かな物語。〈文庫書書下ろし〉

  •  たそがれ探偵社がメインの連作短編集。登天郵便局や、ゲルマ電氣館も出てきたりして、すごく楽しい。のほほんあり、ギャグあり、ホラーあり、この世のどうにもならない出来事に少しもやもやすることもあり……。今回はどちらかというと死んだ人よりも、心残りとか誰かの想いがメインだったので余計かも。
     それにしても、このシリーズ、ほんとに誰が幽霊で誰が人間で……なのか分からないな。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1258855

  • はぁー、切ない…
    真理子って罪な女だわ

    今回も楽しかったです。
    短編集とはいえ、お話はつながっていたし。

    しかし何でこのシリーズ、こんなにおもしろいんだろう!

    次も楽しみ!

  • 幻想シリーズというより、『幻想郵便局』の短編集
    そうそう、こういうちょっと寂しい感じ
    本来の堀川先生らしさに原点回帰って感じ

  • 登天郵便局に持ち込まれた手紙が、たそがれ探偵社が謎を解く6編

    あの世とこの世のはざまで、人と幽霊が入り混じり、凝り固まった想いが解きほぐされる。

  • タイトル通り、幻想シリーズの短編集。
    幻想郵便局に届けらる出されなかった手紙がそれぞれのストーリーの元で、幻想探偵社が事件とか謎を解いていきますが、そこは幻想シリーズなのでいろいろとゆるく適当な設定もありな感じで、気楽に読めて良いです。

  • 幻想シリーズ最新作。
    『幻想郵便局』と『幻想探偵社』を舞台に、様々な騒動が舞い込む。
    真理子さん再び(三度?)登場。相変わらずの呑気さと色気ダダ漏れとで引っ掻き回す。
    こういう人(幽霊?)はもう、どこに行っても、成仏しても同じことを繰り返すのだろう。
    ホラーチックな話あり、ミステリーチックな話あり、いずれもコミカルと少し人情とを織り交ぜつつ、テンポよく読ませてくれる。
    郵便局の面々も、探偵社の面々も相変わらずで良かった。
    『幻想電氣館』もチラッと出てくる。
    シリーズを読んでこられた方には軽快に楽しめると思う。

  • 【収録作品】第一話 幻想ハイヒール/第二話 幻想オルゴール/第三話 幻想スパムメール/第四話 幻想モカロール
    第五話 幻想カンガルー/第六話 幻想ラブレター
     登天郵便局とたそがれ探偵社を舞台とした短編集。ゲルマ電氣館の面々もチラッと(?)登場。

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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