そして二人だけになった Until Death Do Us Part (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 912
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065125939

感想・レビュー・書評

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  • 誰がどうやって殺人を犯したのだろうと考えながら読み進めた。トリックに驚いたが、ラストの手記には更に驚愕。

  • 久しぶりの森博嗣作品。
    長いのに読みやすくて面白くて一気読みしたけど、話は難しい。
    でも好き。
    20年以上前に書かれてるのに、今読んでも近未来感溢れてる話。
    A海峡大橋の柱の中に作られた核シェルターで起こる連続殺人。
    被害者が握る2つの玉。
    冒頭で明かされる入れ替わりの主人公達。

    物凄いスケールの大きい解決編が描かれたかと思ったら、急転直下の結末に理解が追いつかず、思わずもう一度最初から読み直した。
    それでもすっきりはわからないのだけど、それもまた森博嗣作品の面白さだと思う。
    読んだ後に様々な考察を見て妄想を広げるのも楽しかった。
    そんな余韻が半端ない話でした。

  • 展開が予想できてしまった。
    自由のためにそこまでやるか?

  • タイトル「そして二人だけになった」からミステリファンなら察するあの展開。さらにそこに驚くような仕掛けが。森ミステリは奥が深い。

  • 章ごとに話者が勅使河原と森島とで、入れ替わる構成。
    橋の構造。
    振り子のズレ方向。
    外部侵入者が居ない場合、勅使河原パート、森島パートで「嘘」が書かれていないならば、犯人が居ないことになる。

    これらから、バルブが二つあることを導き出せたか……と言われると自分には無理でした。

    最後の宮原パートが混乱しますね。
    で、結局、四重人格オチなのか、超法規的な力で以て戸籍を変えたオチなのか、どっち?!

  • 4/5くらい読んだ段階では★3にしようかと思っていたけど、残り1/5読み切って最終的に★4。
    事件が終わって、解決編に入るのかと思いきや、なかなかトリックの解説に入らなかったので、途中は読みながらやきもき。ただ、最後まで読んで、一見意味のなさそうな描写にも意味があったということは理解できた。
    どんでん返し系に含まれるといえば、含まれるのかもしれないけど、個人的にはもう少しすっきり終わる話が好き。ただ、解説を読んでこれが森さんのスタイルということは納得した。専門的な話が多くて、作者はどんな人なのだろうと思ったが、工学系の教授ということでこちらも納得。
    密室系の作品は好きだけど、建物の見取り図が覚えられない、イメージできないせいで、毎回読むのに苦労する。
    ★4にしたけど、読み応えと満足感はすごい。今後こういう作品もたまには読みたい。

  • 明石海峡大橋
    勅使河原、森島

  • 森博嗣が好き、かつ章立てがいかにもおしゃれで購入しました。さすがのトリックで安定的におもしろかったです。最後の最後、解釈の余地も絶妙。

  • 1度読んでいたっぽいけど、忘れてまた買ってしまいました…。
    ただ、結末とかは全く覚えてなかったので、結局最後まで楽しく読めてしまいましたが(笑)
    中々どんでん返しからの、どんでん返しの様な結末ですが、最後は個人的には何か納得いかない感じでした。
    トリックは相変わらず面白い。

  • もしかして昔読んだっけって思うことがしばしば。森さんの作品って異なる出版社からあたかも新刊のように出てるから。
    今回もそんな気がしてたけど、ただどんな結末か覚えてない上に、犯人が謎すぎて結局ラストまで一気読み。
    そしてまた、いい意味で裏切られるというか、すっごくうまい感じに丸め込まれたというか、そりゃわかんないよーという展開。
    でも、そんな森さん、嫌いになれないんだよな。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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