改訂新版 新書アフリカ史 (講談社現代新書)

制作 : 宮本 正興  松田 素二 
  • 講談社
3.92
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本棚登録 : 352
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (784ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065139486

作品紹介・あらすじ

【アフリカ入門書の決定版が20年の月日を経て大改訂!】

人類誕生から混沌の現代へ、壮大なスケールで描く民族と文明の興亡。新たなアフリカ像を提示し、世界史の読み直しを迫る必読の歴史書。

変化の激しいアフリカ現代史を新たに書き加え、従来の記述も新しい知見や主張に基づいて内容を大幅に見直した改訂新版。

感想・レビュー・書評

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  • 講談社現代新書のロングセラーが新装版に。特にアフリカの歴史に興味があるとか、そういうのは無くて、SNSで現代新書随一の分厚さを誇ると宣伝していたので買った。分厚いと言われるとつい買ってしまうが、思ったより分厚くなかった……まぁ、この判型で『分厚い』と言うと、同じ講談社から京極夏彦がいるからな……w
    さて、元々『分厚い』という理由だけで買ったのだが、読んでみるとこれがなかなか面白い。幾ら分厚くても近現代まで書かれているので駆け足になってしまうのは仕方がないこととはいえ、古代の、文明発祥期のことが非常に面白い。当たり前だがエジプトだけではないのだ。
    しかし文字を持たず、口承・伝承しか手段を持たなかった文明というのは、何らかの遺跡が発掘されないことには、誰にも知られず消えていくことになるのだなぁ……。

  • アフリカ大陸、特にサハラ砂漠以南のアフリカ(=サブサハラアフリカ)に関する700〜600万年前の人類誕生からホモ・サピエンスの21世紀までの網羅的な通史。

  • アフリカの通史。もう一度読み直すかフォーカスの当て方の違う本を改めて読むかまだ決めてはないけれど、とりあえず一度読んだだけでは理解しきれてない。あまりにも知らないことが多かったなぁとまずはそれが知れてよかった。

  • アフリカの歴史のなかでも、研究がなされていたり記録が残っている地域や社会の歴史について、編集されている。
    各章様々な専門家によって綴られており、アフリカ各地の具体的な出来事や人物を様々な視点で学ぶことができる本だと思う。
    一回読んで全体を把握するのは不可能に近いと思ったけれど、あまり語られていないアフリカ大陸の近代以前から、歴史の流れを辿れるありがたい本。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729362

  • 「民族や文化にもとづいた対立・紛争が頻発する二一世紀のアフリカ社会は、こうしてみると、じつは多民族・多文化共生と和解を模索する実験場であり、そのための有効な知恵と制度を創り出しつつある先進社会でもあった」というのがもっとも言いたかったことだろうか、と感じた。たしかに以下にあげた中にも、柔軟な仕組みや知恵が感じられ興味深い思い。/以下備忘録として/絶えざる混血と移住が生み出した多様性/ヨーロッパに接触することで、長い歴史的伝統をもつと示すために、王の系譜を発明したアフリカ/アフリカ人は圧倒的なヨーロッパの力を前に、創意工夫をこらした選択を続けることで、その巨大で暴力的な圧力を吸収しようとした。時に激しく抵抗し、時に容易に服従して。/1990年代とは大きく異なり、国際社会はアフリカを「援助」の対象から「投資」の対象とみなすように。/インフォーマルな互助制度の創出でのりきろうとする庶民たち/広くアフリカ各国で携帯電話が普及/マンデラたちが罠にはまったのか、戦略的な妥協を行ったかは評価がさだまらない/民族的帰属の変更や一人の人間が複数の民族に同時に帰属する重帰属の仕組み/参考文献としては、坂井信三「イスラームと商業の歴史人類学」、砂野幸稔「ンクルマ」、遠藤貢「崩壊国家と国際安全保障 ソマリアに見る新たな国家像の誕生」、「わたしの南アフリカ ケープタウン生活日誌から」

  • 新書だが本文で700ページ以上あるボリューム。

    アフリカの歴史が大局的、網羅的に説明されていて勉強になった。15章、ネイションビルディングがトライバリズムを生み出したというのは目から鱗だった。

    アフリカ経済のジレンマを歴史的な流れとして説明されていて理解が深まった。

  • 長らく積ん読していました。一読ではとても理解できないがアフリカについてのダイナミックな史的分析が展開されていた。ケニアの独立のリーダーキマジ、南アフリカのリーダースティーブビコが印象に残った。

  • 黒人の作った歴史のアフリカ大陸を出来る限り最初からまとめようとした力作。
    なので読むのにも時間がかかりまくる。
    そして人類史のためとてもとても長い。
    それぞれの編を複数人がまとめているもの(広すぎて一人じゃ無理)。
    文明の発祥から川によって生まれた文化とか国家が始まりなのはやっぱり不変なのかなとか、
    イスラム系は結構古いんだなとかやっぱりヨーロッパとの植民地関係はなーとかパン・アフリカニズムというのが最近流行ってるらしいけどどうなってるのかなーとか。
    聞きなれない言語(単語)が多すぎて正直読むのが辛いところもある。
    後半に21世紀になってからの話もいっぱいなってるのがよかった。
    勧められので読もうと思ったのだけれど、新書?!ってくらい分厚の注意。
    サファリとか野生動物見に行きたかったんだよなぁと、現実に返って思ってる。

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