- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065140932
作品紹介・あらすじ
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第4期の5冊目。
古代ローマやモンゴルによる「陸の帝国」や、大英帝国をはじめとする「海の帝国」が興亡を繰り返し、ついに人類は「空の覇権」を争うに至った。現在最強の空軍力を誇る「帝国」が、アメリカ合衆国である。しかしもともとアメリカは、軽装の常備軍兵力しか持たず、その「空の文化」はもっぱらライト兄弟やリンドバーグに代表される「庶民」が担ったものだった。それがいつの間に現在のような「空の軍事大国」と化したのだろうか。本書では、1903年のライト兄弟による有人動力飛行成功から、9.11事件に至る1世紀を、著者独自の社会史的・文化史的視点で見つめ直す。
空から爆弾の雨を降らせ、街ごと焦土と化す――。「空爆」そして「原爆投下」は、20世紀の人類が初めて体験した惨劇である。この悪夢を生んだ20世紀は「戦争の世紀」であると同時に「アメリカの世紀」でもあった。飛行機械に夢を託した「マシーン・エイジ」、「真珠湾」をめぐる巧みなプロパガンダ、ヴェトナム戦争で殉職した女性カメラマンや、「9.11」の社会的トラウマなど、さまざまな素材からアメリカの「空と戦争の文化」を描き出す。
文庫化にあたり、「補章」として、ドローンにおおわれた「21世紀の空」を大幅に加筆。
[原本:『興亡の世界史19 空の帝国 アメリカの20世紀』講談社 2006年11月刊]
感想・レビュー・書評
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興亡の世界史21巻の最後に残った一冊であったが、やはり企画が少し難しいと感じました。確かにアメリカ合衆国は、現在のところ最も宇宙空間を支配している帝国dに違いないが、空を支配しているから帝国だというには少し無理があるような気がします。
結局のところ、20世紀はアメリカの世紀だということを空ということに拘らずにまとめたほうが迫力があったのでは?
と思ってしまいました。でも途中で積読状態が長かった興亡の世界史を全て読んだので、よかったです。
一つ言えることは、「ローマ人の物語」とか、「逆説の日本史」とか、ながーいシリーズは紙の本にすべしですね。
デジタルだとノートにまとめない限り、再読しようとは思わないからです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
単行本で既読。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/741974 -
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