月に吠えらんねえ(10) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 105
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065151822

作品紹介・あらすじ

第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・新人賞を受賞した近代詩歌俳句闇鍋的ジェットコースター。萩原朔太郎作品から生まれた「朔くん」、北原白秋作品から生まれた「白さん」、室生犀星作品から生まれた「犀」など、詩人本人ではなく作品のイメージをキャラクター化し、近代詩と日本の近代をいきいきと描いた作品。物語の舞台となる「□(シカク:詩歌句)街」には、詩人・歌人・俳人たちが集い、創作に励む。ある日、町はずれに謎の縊死体が現われた頃から街は戦前・戦中の不穏さに強く導かれはじめ、詩人たちはその雰囲気に抗えず戦争賛美へと向かってしまうが……。登場人物の言葉として鮮やかに引用される詩の数々は、創作にまい進する詩人たち、目覚めた自意識に苦しむ近代の女性像、文学者の戦争責任など、各々の罪や功績を鋭く描き話題に。


小説街の龍くんの勧めで□街へ向かった朔くんが見たものは変貌した詩人たちの町。白さんは「ひのもと」との接触で□街を管理し守る神と化していたのだった。縊死体の謎を解くため白さんに会おうとした朔くんだったが、再会した二人に起こったこととは。最新10巻、物語はついに核心へ!!

感想・レビュー・書評

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  • 閉じた世界で、自己愛と理想に抱かれて。
    でも世界は貴方だけのものではないから……
    ここまできたら「神殺し」の出現を待つのみでは?

  • いやもう・・・すごすぎるとしか・・・・・・
    なんだ?!これは

  • "「そう貫けなかったのが おれなんです
    カフェで一人酔い潰れ 都会の雑踏を眺めながら寂寥を託つ
    家族という最小社会からすら抜け出せず 庇護され続け
    恵まれた身の内に孤独者を飼うことしかできなかったのがおれなんです
    あなたを殺して 長い旅をしてきました
    それは おれの限界を思い知るための旅だったのかもしれない」"

  • 最終兵器彼女か‪⋯‬!?

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著者プロフィール

四季賞2000年夏のコンテストで、応募作『孤陋(ころう)』が大賞授賞。アニメーション監督・新海誠氏の『秒速5センチメートル』のコミカライズ企画に抜擢され、月刊アフタヌーン2010年7月号から連載開始。オリジナル連載『まじめな時間』を2012年2月号から連載開始(全2巻)。日本の近代詩歌俳句を2次創作し話題を呼んだ『月に吠えらんねえ』(全11巻)は 2017年第20回メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。

「2021年 『月に吠えたンねえ(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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