望郷太郎(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 395
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065179901

作品紹介・あらすじ

大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から500年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。ヒトのと文明の歴史をさかのぼるグレートジャーニー。人類よ、これが未来だ。

感想・レビュー・書評

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  • 「度胸星」から歴史(へうげ)ものを経てSFに帰ってきた作者の新作は、人文・経済学的「Dr.STONE」。
    科学技術で希望ある楽観的未来を見る「Dr.」に対し、本作は、戦争とカネ、支配と搾取から逃れられない、人類の本質がこれならば滅びてしまった方がいいと思うペシミスティック。

  • 【あらすじ】
    大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から500年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。ヒトのと文明の歴史をさかのぼるグレートジャーニー。人類よ、これが未来だ。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 「へうげもの」後の山田芳裕新作。
    大寒波襲来の世界で、コールドスリープで眠りについた主人公・舞鶴太郎。
    眠りから覚めた彼の目の前に広がっていたのは、崩壊した文明と共に眠りについた家族の死。

    一人生き残った太郎は、日本目指して歩き出します。世界の結末を見るために。
    それしか、己を奮い立たせて前に進む理由がなかっただけではあるけど、目的があれば動き出すことができる。ただ、文明の崩壊というのは、想像以上に過酷な現実。

    行き倒れ寸前を救ってくれたパルやミトとの出会いも束の間、自然の前にあっけなく死を迎えるミト。
    始まったばかりの太郎の旅は、何を見せてくれるのか。

    一つ言えるのは、太郎が現実を直視できる精神の持ち主でよかったということ。適応
    してゆくに大事な資質だと思います。人であるということの自尊をなくしてなく、パルやミトを原始人を蔑むこともしない。

    旅は長く、そして険しく辛い。圧倒的な力で立ちはだかるであろう自然と向き合い、どう共存してゆくのか。
    日本へ向かうという旅の目的よりも、日々の小さな幸せの積み重ねが、太郎を生かすように思えます。

    ハーブ料理を始めて食べた時のパルの感動のようなね。

  • 面白い。自分と同年代だけど、太郎はけっこうガッツあるな。

  • どこかの雑誌の漫画特集から。この絵の何とも言えん迫力よ。今のところ、これまでの”未来で覚醒”ものと本作を分ける大きな特徴はないけど、これから面白くなってきそうな雰囲気はある。

  • やばい、面白い!!!

  • おもしろっ!

  • 人の本能、思考、地球で存在する意義、考えさせられる

  • 次巻以降への期待感

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著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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