緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065201640

感想・レビュー・書評

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  • コテコテにゴシックな世界観や少女性のモチーフが一貫していて良い。アリプロに主題歌やって欲しい。
    初期作だけあって洗練されてない部分も目立つが、少女の世界の表現は素晴らしく、ストーリーもしっかりしている。冴子の生理はエロい。
    難点は思ったほど百合がなかったこと、ヒロインの成長に男がからんでること。少女漫画ではなくサスペリアなんやなやっぱり。

  • 前半はすごく鬱々としていて怖くて読めないかも…って思ってたけど後半で主人公が強くなってからは謎もスルスル解けて場も動きまくって楽しかった。読後感がスッキリした。
    最後の一言がちょっと不穏で怖い。

  • 綾辻行人といえば本格ものの館シリーズがまず思い浮かぶが、この作品はホラー色も強め。
    著者はホラー物も一流です。犯人当てをしたい人には向かないかもしれないが。

  • 綾辻さんと言えば、館シリーズが真っ先に思い浮かぶのですが、この『緋色の囁き』から始まる囁きシリーズも、初期作品群の中では忘れ難いものがあります。

    封印された記憶にまつわる謎が、ホラーやサスペンスの要素を交えて解き明かされる様は、館シリーズとは違った趣が感じられました。

    日常から少し浮遊したかのような感覚は幻想性を帯びていて、それが後に発表される数々の作品にも受け継がれているように思います。

    全寮制の女子校で起こる連続殺人事件に、不気味で陰鬱な作品世界が相まって、読み進めるごとに緊迫感が増してくる展開と、タイトルにもなっている「緋色」が強調された描写が印象的でした。

    映画『サスペリア』をモチーフにしたという、作者の言葉も頷ける一冊です。

  • 色分け恐怖

  • サイコホラー風のようなサスペンス風のようなフーダニット学園ミステリー。
    ストーリーの軸になってる要因が人によっては不快な描写になっており読み手を選ぶ作品かなと思う。
    綾辻作品の中で人気のAnotherの叩き台となっているように感じました。

  • 全寮制の名門女子校で起こる美しくも残酷な連続殺人劇。「囁き」シリーズ第一弾。

  • 何となく最初から犯人自体は分かっていたが、まさか、あの人がそうだとは流石にそこまでは読めなかった。時代背景自体は古く、なんとも昭和感漂う作品だったが、逆にそれが良かった。また別の囁きシリーズの本も読んでみたい。

  • 館シリーズが長くて手を出せないでいたら、囁きシリーズは3冊だけと知って挑戦。
    とても綾辻さんらしい、ホラーとミステリーが合わさった不穏な感じがとても良い!社会から切り離されたお嬢様学校が舞台というのも、不気味な感じを際立たせている。
    ところどころに出てくる「囁き」も、本当に脳内に聴こえてくるかのような演出で印象的だった。

  • 恥ずかしながら囁きシリーズは、初めて読みました。Anotherらしさもあり綾辻ワールドにどっぷり浸れ幸せな時間が過ごせました。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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