- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065201640
感想・レビュー・書評
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コテコテにゴシックな世界観や少女性のモチーフが一貫していて良い。アリプロに主題歌やって欲しい。
初期作だけあって洗練されてない部分も目立つが、少女の世界の表現は素晴らしく、ストーリーもしっかりしている。冴子の生理はエロい。
難点は思ったほど百合がなかったこと、ヒロインの成長に男がからんでること。少女漫画ではなくサスペリアなんやなやっぱり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
綾辻行人といえば本格ものの館シリーズがまず思い浮かぶが、この作品はホラー色も強め。
著者はホラー物も一流です。犯人当てをしたい人には向かないかもしれないが。 -
綾辻さんと言えば、館シリーズが真っ先に思い浮かぶのですが、この『緋色の囁き』から始まる囁きシリーズも、初期作品群の中では忘れ難いものがあります。
封印された記憶にまつわる謎が、ホラーやサスペンスの要素を交えて解き明かされる様は、館シリーズとは違った趣が感じられました。
日常から少し浮遊したかのような感覚は幻想性を帯びていて、それが後に発表される数々の作品にも受け継がれているように思います。
全寮制の女子校で起こる連続殺人事件に、不気味で陰鬱な作品世界が相まって、読み進めるごとに緊迫感が増してくる展開と、タイトルにもなっている「緋色」が強調された描写が印象的でした。
映画『サスペリア』をモチーフにしたという、作者の言葉も頷ける一冊です。 -
色分け恐怖
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サイコホラー風のようなサスペンス風のようなフーダニット学園ミステリー。
ストーリーの軸になってる要因が人によっては不快な描写になっており読み手を選ぶ作品かなと思う。
綾辻作品の中で人気のAnotherの叩き台となっているように感じました。 -
全寮制の名門女子校で起こる美しくも残酷な連続殺人劇。「囁き」シリーズ第一弾。
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館シリーズが長くて手を出せないでいたら、囁きシリーズは3冊だけと知って挑戦。
とても綾辻さんらしい、ホラーとミステリーが合わさった不穏な感じがとても良い!社会から切り離されたお嬢様学校が舞台というのも、不気味な感じを際立たせている。
ところどころに出てくる「囁き」も、本当に脳内に聴こえてくるかのような演出で印象的だった。