- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065202838
作品紹介・あらすじ
【対象:小学上級以上】
児童文学のトップランナー5人による夢の競作、みたび!
このたびの物語で、あなたの前に、とつぜん現れるのは、移動図書館「ミネルヴァ号」でございます。ひげをはやしていて、ピシッとスーツを着こなしているおじいさんが館長、そして金ボタンの黒い制服に身を包み、長い黒髪がよく似合う若い女性が運転手。もちろんドアの向こうの車内には、さまざまな本がぎっしり詰まっています。でも、もしも、あなたが本に夢中になって、本の世界にひきこまれているうちに、車が出発してしまったら……! 気がついたときに、あなたが立っているのは、過去の世界? まだ見ぬ未来? それともいま暮らしているのとは別の世界かもしれないのですーー。
『ぐるぐるの図書室』『ぎりぎりの本屋さん』を描いた児童文学作家5人が、それぞれの作品に不思議なブックカーを登場させ、本にまつわる5色の物語をつむぎます。
感想・レビュー・書評
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5人の作家が、同じモチーフ(移動図書館「ミネルヴァ号」と館長、運転手)を使って紡ぐ短編小説集。
普通の移動図書館ではなかった。
『スケッチブックは残された』(濱野京子)が良かった。 -
不思議な移動図書館に出会った子どもたちのドキドキする冒険。5人の作家によるアンソロジー。
児童文学なので、幼い頃の自分に読ませてあげたかったなという感想。
本そのものや本がもたらすちから、本を愛する人々は愛おしく、過去も未来も現在も、活用し、守り続けていかねばと思わされた。シリーズものなので、他のも読んでみたい。 -
子どもの頃のワクワク感、足を踏み鳴らしたい興奮みたいなものを思い出した。
読書を楽しむ原点を思い出させてくれた。
移動図書館、積んでる本は同じなのに嬉しかったなー。 -
前半いまいちで読むのをやめそうになりましたが、濱野京子さんの「スケッチブックは残された」から面白くなり、次の工藤純子さんの「AIユートピア」が一番気に入りました。
SFは苦手だと思っていましたが、かつてのフィクションが現実味を帯びてきているからでしょうか、こんな未来が本当になるかも、と考えさせられました。 -
じりじりじり!
じりじりじり!
正面に金色のふくろうのエンブレム、てっぺんには赤い目覚まし時計のついた「移動図書館ミネルヴァ号」が子どもたちのところにやってきた
……という設定で5人の“2006年組”実力派児童書作家が競演
本を読んでいるうちに移動図書館の車が走り出し、別世界に来てしまった健太
──廣嶋玲子「本の続きは霧の向こう」
移動図書館の館長を案内して、島の失われそうな伝説を探す手伝いをする広青
──まはら三桃「ヤンメを探せ、伝説を救え」
移動図書館に乗ってタイムスリップした時代で、画家のたまごに会った文香
──濱野京子「スケッチブックは残された」
移動図書館でシンギュラリティの実現した百年後のユートピアに行った博人
──工藤純子「AIユートピア」
追われている不思議な二人組に出会い、移動図書館に逃げ込んだ愛優
──菅野雪虫「サイレンが鳴っても」
おしゃれな紳士の館長さんと、運転手で司書の長い黒髪のお姉さん
魅力的なコンビが読者をナビゲートするリレー小説
『ぐるぐるの図書室』(2016年)、『ぎりぎりの本屋さん』(2018年)に続く第3弾、2020年7月刊 -
菅野さんが好きで手に取った本。
人気児童文学作家5名による競作で第3弾らしい。
すでに2作出ていたのは知らなかったので、手に取ってみようと思わせる作品でした。
「AIユートピア」工藤淳子 作「サイレンが鳴っても」菅野雪虫 作が気に入った。