おはなしSDGs 陸の豊かさも守ろう 海をこえて虫フレンズ (おはなしSDGs 15)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065220535

作品紹介・あらすじ

【物語の概要】
チョウが好きだけどクラスではナイショにしている心愛は、家の都合で小笠原諸島の父島に引っ越すことになった。ある日、公園で黒地にブルーの模様があざやかなチョウを見つけた心愛に近づいてきたのは、「虫博士」と呼ばれているクラスメイトのジンだった。「おおお、ルリタテハだよ」――。チョウ、ガ、カブトムシ……。身近な昆虫、身近な植物をじーっと観察することで、私たちが生きる陸で起きている変化が見えてきます。

(本文より)
「こんなにたくさん生きものがいるけど、でも以前よりは減っているなぁ。昔はね、図書館のあたりにもたくさんのトンボが飛んでたんだ。近くに田んぼがいっぱいあったからね。今はなくなってしまった」
「トンボはどこか別の場所に行っちゃったんですか?」
 そう心愛が聞くと、先生は首をひねった。
「そうともいえるけれど、全体的に数が減った可能性も高い。トンボに限らず、日本では、もうすぐ絶滅してしまうかもしれない生きものが、たくさんいるんだよ」

【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。

【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
総論SDGsとは何か(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)

感想・レビュー・書評

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  • 生きもの観察クラブの活動が広がっていきますように!私も入りたいわ。

  • もうすぐ小笠原に引っ越すことになっている5年生の心愛(ここあ)
    チョウが好きなことも引っ越すことも友達に言い出せないでいる

    ふとしたきっかけで虫にくわしいジンと仲良くなり、誘われてミネ先生の講演会に行ってみることに

    「多様性って何ですか?」
    ジンがたずねると、ミネ先生は二人を連れて公園を歩きながら説明してくれた……

    “物語をとおして、SDGsがよくわかる!”

    一流の児童文学作家とイラストレーターがコラボした講談社「おはなしSDGs」シリーズの1冊

    本書は「SDGs15 陸の豊かさも守ろう」をテーマに、昆虫観察がライフワークという『イモムシ偏愛記』の吉野万理子が書きおろした作品、2021年1月刊

    「人間がどうでもいいと思っている虫でも、いろんな生きものとつながっていて、この自然を作っているわけなんだ。だから、いらない生きものなんていない。それが、先生の伝えたい『多様性』ってことなんだ」

    2020年12月〜2021年2月にかけて17のSDGsから第1期9冊(+1冊)が刊行される

    「小学上級から」とあるが3年生くらいからすこしずつ手に取らせたい

  • ミネ先生、フットワークが軽くて良い先生だなー。

  • 生きもの観察クラブのような活動が出来る場所が、身近にあるとよいなぁと思う。始まりはそういうとこ。身近で気軽に、気を使わずに。

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著者プロフィール

神奈川県出身。2005年『秋の大三角』で新潮エンターテインメント新人賞を受賞。『劇団6年2組』で第29回うつのみやこども賞受賞。作品に、『チームふたり』からはじまる「チーム」シリーズなど多数。

「2014年 『新装版 チームシリーズ 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉野万理子の作品

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