宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう (ブルーバックス)
- 講談社 (2021年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065243114
感想・レビュー・書評
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タイトルは面白い
そして、その名の通り、他の星の生命体とあった時に知ってなければならないことも理解できた
話は難しいが、こういう観点で話を進めてくれるとわかりやすさが格段に違う
まぁ難しすぎて分からんことも多かったが
とにかく、宇宙はすごい素敵!
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ
改めて宇宙学びたくなってきた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「あなたはどこの星の人ですか」宇宙人に聞かれたらどう答えるだろう。
自分はとっさに「地球、じゃわからないか……太陽系の第三惑星です、かな?」と思った。
しかし、そもそもこの広い宇宙というスケールでみたとき、太陽はみんなが知っている存在ではない。
まず、太陽の説明から入る。
わかったような気になっていても、人に説明すると、自分がわかっていないことがよくわかるり、説明することで自分の知識になる、と言うが、この本は、そうやって自分ならどう説明するか、考えながら読むからとてもわかりやすい。
星の色で、その星が何でできているか、その星から自分の星までの距離がわかる、と聞いたことはあって、へー、と思っていた。が、この本を読んで初めて気付かされる。
太陽は何色か知らないことに(なんと緑色だそうだ)。
よくSFで地球ではない星にとばされる話を読むが、そういう世界は太陽や月は地球と同じひとつであることが多い。しかし、太陽がひとつの星は実は珍しいのだと、初めて知った。では太陽が2つあったら昼と夜はどうなるのだろう、というのをカレンダーを示しながら説明するのはとくに面白かった。 -
実に面白い。よく分からないし、ツッコミたくなる事は満載ではあるが、この発想が好き。ただ自分は宇宙人偏差値めちゃ低い…
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電子配置図は宇宙共通言語
ビッグバン元素合成で、まず1番の水素と2番のヘリウム、5番目のホウ素まで
恒星内元素合成でできるのは鉄まで
それ以外は92番のウランまで超新星爆発で合成される
ウランより重い元素は人工的に作り出せる 現在118番のオガネソンOgまで
恒星の半数以上が連星 現在の北極星気ポラリスも3連星 複数の太陽が別の動き
一神教は太陽が一つに起因? 太陽Sun=語源Sol=唯一の意味
同期化により100億年後に地球は月と同じ回転速に1年1200時間、7日間に
全球凍結と 外核が誕生した時の名残をとどめることで 生物の進化
知的生命の要件
抽象的な概念=数学 外界の存在の認知=物理学
10進法は指の総数から
太陽系以外の惑星が観測されたのは1995年 ペガサス座51番星b
生命のための液体の水 恒星との距離に左右される
重力 生物の大きさは重力に反比例する
光で片道35年の通信をできる1等星は9個しかない
文明の寿命 通信能力の向上と 文明を崩壊させる不安定要素も増加
アバターでの交流
時計の針が右回り 北半球の日時計 影が右回り -
本書は科学史に残る大天才スティーブンホーキング博士に師事した天文学者高水裕一氏が、宇宙共通の教養を会話形式でわかりやすく解説した本である。
タイトルからはトンデモ本臭がほんのり出ているような気がするが、その内容は宇宙の専門家が科学的根拠に基づいた宇宙観を示し、ワームホールなど不確実な要素は極力避けている。
本書は、地球人は宇宙を主観的にしか捉えていないことを指摘し、地球や太陽系を客観的に捉えるための知識や方法を授けてくれる。地球の住所や人間の構造といった物質的な事柄から、エネルギーや数などの観念的なところまで話は広がっていく。
本書を読めば、たとえ宇宙人が目の前に現れても宇宙共通の言語である「周期表」を用いて自己紹介ができるようになるはずだ。 -
「三体」を読み終えた勢いで手にした本。星の半分以上は連星とは知りませんでした。緑色の太陽、なるほど。やはり少々内容についていけないところは、私の宇宙偏差値が低いということでしょうか。宇宙の入門書、いくつか読みましたが、宇宙における銀河の数や、天の川銀河内の恒星の数が結構違いますよね。これは何故でしょう?それにしても、このような本を読む度に、「やはり宇宙はでかい」としみじみ思います。
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タイトルに惹かれて図書館で借りて読んだが、中身はかなり物理学、特に素粒子や宇宙物理に偏っていたのでかなり飛ばし読んでしまった。
一番最初の、周期表が出てくる話は「宇宙船ビーグル号の冒険」を彷彿とさせる部分があり、懐かしかった。そう、宇宙の共通語の一つは原子構造・分子構造なのである。この同じ物質宇宙にいるからには、同じ原子構造を基にしているに違いなく、それを模式化した図は必ず全宇宙共通なのだから。本当は、化学のロマンってそのあたりにあるんじゃないかと思う。
その後は物理学や生物学や数学を摘んだり撫でたりという感じの本だった。こういう本で何か興味の入り口を持てればそれも良いかもしれないが、実は同じような機能を果たしてもっと面白い読み物がSFである。特に昔のハードコアSF(ビーグル号のような)はいわゆるセンス・オブ・ワンダーにあふれていて楽しみつつ目を開かれることが多かった。この本も、親しみやすくするために「惑星際(「国」際ではない)宇宙ステーション」を訪問した地球人という設定で書かれているのだが、いろいろ無理があり言い訳しながらの進行になっている。もどかしく飛ばし読んでいるうちに久しぶりに本当のSFを読みたくなりました。 -
文系の私は半分も理解できませんでしたが、楽しく読了できました。物語仕立てになっていて、展開が面白いからだと思います。
宇宙基準でモノを考えると、全く地球の常識ご及ばないことが興味深いです。生き物は左右対称であるか、自然数は自然発生するか、などなど。常識って自分の中の世界だけだと感じました。 -
このテーマが面白そうだと思った人には、絶対面白い本です。
物語仕立てなので、ポーキングやヘンローズといった楽しい登場人物が出てくる面白さはありますが、事実と空想の区別がつく人でないと混乱する恐れがあります。 -
もし宇宙人に出会って「あなたはどこから来たのですか?」と聞かれて「地球という惑星から来ました」と答えたら間違いです。
最初から何?と思いつつ読み進めるとなるほどの連続。
地球上に住んでいる我々の常識のままでは宇宙では通用しないことがわかります。
何事も視点を大きく持つというのは大事ですね。
面白かったです。