- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065289839
感想・レビュー・書評
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殊能さんの未発表短編集。
1つ目の「犬がこわい」が一番良かった。
「鬼ごっこ」理解できないし、好きではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
殊能将之なんで死んでるん?てなる、もっと他のも読みたいな〜って解説の文章読んだらめちゃめちゃ思わせる短編集だった。
ミステリじゃないしスラップスティックだったりホラーの味がする短編だけど読めてよかった。 -
所謂ミステリの範疇に収まっているのは「犬がこわい」だけで、「鬼ごっこ」、「精霊もどし」はなんだろうね? 少なくともミステリではなさそう。短編集の成立の経緯から、作品のできに不安を懐く人もいそうだが、強いて言えば「鬼ごっこ」が少し落ちるかなと言った程度。まあ、当たり前か。「精霊もどし」などは、最近多いSFのアンソロジーに普通に収まっていそうな佳作。とはいえ殊能氏の熱心なファンには、メフィスト賞受賞時の身辺雑記めいた「ハサミ男の秘密の日記」がいちばん興味深いかも知れない。
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良い。ハサミ男に似てるユーモラスな地の文、好き。きっと殊能将之さんご本人も愉快な方だったんだろうなぁと思った。とんでもないエピソードがゴロゴロ出てくるし。
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デビュー作「ハサミ男」で有名なミステリ作家、殊能将之先生の未発表短編と「ハサミ男」の誕生前日譚とも言える日記を収録。殊能将之ファン・ハサミ男読了済の人向け作品集
「犬がこわい」
正直、オチは予想出来てしまった。しかし犬嫌いというか動物嫌いの主人公の語りには「ハサミ男」にも通ずる独特の理論がある。
「鬼ごっこ」
こちらもタイトルから着地点は予想がつく…設定は気をてらった物だが詰めは甘い。日本史が苦手だと少しイメージしにくい。
「精霊もどし」
こちらは世にも奇妙な物語系。読みながら予想していたオチは外れた…のか?ラストで語られる一言の意味に悩む…。死後の世界とは??
「ハサミ男の秘密の日記」
これが求めていた本番。「ハサミ男」のストーリー上の誕生秘話かと思いきや、殊能先生の日記(私小説?)でやや驚く。エキセントリックで尖ったイメージがあったが、意外と素朴な文章。何となく二階堂奥歯女史と雰囲気が似ているな…とも思う(知識量とふと現れる素朴さの不思議な両立とか) -
なぜ今まで未発表だったの?って思うくらい面白かった。特に2作目の「鬼ごっこ」は追う側、追われる側のどちらに対してもドキドキして読めた。現実離れしてるけどそこが良き!
「ハサミ男の秘密の日記」はメフィスト賞のドキュメンタリー的で興味深かった。 -
『ハサミ男の秘密の日記』が一番よかった。