立花三将伝 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065292969

作品紹介・あらすじ

戦国最強と言われた立花宗茂が当主になる前、筑前に感動の青春群像ストーリーがあった。大国に翻弄された若き武将らを描く歴史長編!

関ヶ原の戦いに参戦せずとも、当時最強の武将と謳われた立花宗茂。だがその一世代前、宗茂活躍の礎ともなった若き武将や姫たちがいた。──時を遡ること40年、筑前国の要衝を占める立花家は、「西の大友」と呼ばれる名門であった。大友宗家から立花入りした15歳の三左衛門は、四つ年上の勇将・和泉、三つ上の軍師・弥十郎らと出会う。腕に覚えのあった三左衛門は和泉に打ち負かさられるも、すぐに弟子入り。寡兵で大軍を退けた弥十郎の知略にも驚かされる。また、当主の娘・皐月姫や和泉の妹・佳月らの恋心も絡み、三将の絆は深まっていく。8年が過ぎる。筑前では毛利の調略が進み、諸将が次々に大友を離反。立花家は孤立していく中で家中も毛利派と大友派に分裂する。そしてついに、三将の運命を変える大きな政変が……。

感想・レビュー・書評

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  • 大友家傘下の立花家には武勇に優れた藤木和泉、知略に優れた薦野弥十郎、2人を慕い成長する米多比三左衛門の3将がいた。侵攻してくる毛利家も和を結び、大友家に叛旗を翻した立花鑑載と主席家老の安武右京は反対する弥十郎、三左衛門の父を謀殺してしまう。立花家から離反する弥十郎と三左衛門、立花家に忠節を尽くす和泉に別れた3将は戸次道雪が追討軍を指揮する立花山城の戦いで敵味方に別れて戦う。立花宗茂誕生前に2度滅んだ立花家黎明期について描かれた物語。

  • 立花宗茂の本拠・筑前には、歴史に埋もれた感動の青春群像劇があった。傑作歴史長編!

  • 主君への義、友人との信。
    どちらも貫かれるが、信が美しい。
    三将の最後の会話で涙腺決壊。

    赤神先生、今回も素晴らしい作品ありがとうございました。

    ※評価はすべて3にしています

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著者プロフィール

1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。同作品は「新人離れしたデビュー作」として大いに話題となった。他の著書に『大友の聖将(ヘラクレス)』『大友落月記』『神遊(しんゆう)の城』『戦神』『妙麟』『計策師 甲駿相三国同盟異聞』『空貝(うつせがい) 村上水軍の神姫』『北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参』『立花三将伝』『太陽の門』などがある。

「2022年 『立花三将伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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