きれいな言葉より素直な叫び

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 162
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065296158

作品紹介・あらすじ

書店員・エッセイスト・踊り子。
三足の草鞋を履く、新井見枝香さんの現在。
本を届け、言葉を綴り、そして今日も踊り続ける。


生きづらさを笑い飛ばすエッセイばかり書いてお茶を濁していたら、
ステージと隣の席から裸の熟女が近付いてきて、ボンボンならぬポンポンを振って、私を促しているのである。
脱げってか? 脱げってか?
これは、私が本気でストリップするエッセイのほんの序章なのだった。


*小説現代の好評連載「きれいな言葉より素直な叫び」を加筆修正したものです。

感想・レビュー・書評

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  • エッセイ「日比谷で本を売っている。」第1回 〔土の香りとレトルトのパスタソース〕 新井見枝香|本がひらく
    https://nhkbook-hiraku.com/n/n5d6f226a021f?magazine_key=me5d0ca2d8016

    新文化 - 連載:本屋の新井 - もくじ(2019年5月16日号~)
    https://www.shinbunka.co.jp/rensai/honyanoarailog.htm

    【新文化】 - 連載 第1回 - こじらせ系独身女子の新井ですが(2014年3月13日号~)
    https://www.shinbunka.co.jp/rensai/araidesuga/araidesuga01.htm

    きれいな言葉より素直な叫び 新井 見枝香(著/文) - 講談社 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065296158

  • 何とも不思議な方だ、新井さん。「本屋の新井」さんの新作エッセイだと思って詠みだしたら、書店員でエッセイを書く文筆家になんとストリップの踊り子さんもこなす、三足のわらじをこなす才女、なのか怪女なのか。でも焼鳥屋に勤めながら漫才する芸人も居れば、画家をしながらの公務員、住職をしながらの先生、周りを見れば生計を立てるために副業をしている方は多々見受けられる。それからいえば、ストリップの踊り子さんという仕事が奇異に映るんでしょうな。
    芸人だって、小説家だって、ミュージシャンだって、そして踊り子だって、それは自己表現ではあるかもしれないが、お客さんを喜ばしたい一心で必死になれると・・・生きていて面白いと。

  • 昔、本屋で手に取って読んだ本で、その時は瞬間的に楽しんでいただけなのに、時を経て救いになることがある。
    それと同じようにストリップ劇場で偶然観た踊り子がずっと先で救いになることもあるのかも知らない。
    それはすごく消極的に世の中へ参加してるような雰囲気で良いと思った。
    少しだけ誰かのひっかかりを与えているこのつながりが心地よい。
    不特定だけど限られた誰かに届くかもしれない。
    それくらいでちょうどいい。

  • 書店員、エッセイスト、踊り子の3足のワラジを履く新井見枝香さんのエッセイ。
    気になる書店員さんがストリッパーを始めたとWebニュースで知り、時々携帯でググっていた。書店員を辞めた訳でもなく、エッセイは出していて、ストリッパーも続けている。
    もう気になって仕方なく、このエッセイが出るのを心待にしていた。
    内容は、著者のストリッパーとしての活動について綴られている。
    ストリッパーとしての苦労も綴られているが、本人が選んだ仕事。悩んだり、面白いと思いながら続けている様子がストリップ観てみたいかも。って思わせるような、そうでもないような。そのように、描いている訳ではないのだろう。
    ただ、ストリッパーの先輩の姐さんたちとの、合宿のような生活や仕事終わりに温泉に入り疲れを取っている所の話は本当に楽しそう。
    何にも執着しないという著者が、執着してしまう気持ちが分かる。

    しばらく新井見枝香さんから目が離せそうにない。

  • 新井さんの著書はずっと読んでいて、最初は本屋の店員が面白いことを書いているなというイメージだった。

    でも現在は書店員とか踊り子とかの肩書に関係なく人間・新井見枝香に興味があって読んでいるという感覚。

    私のTwitterのつぶやきに触れた文章ががあってちょっとびっくり。
    その時は失礼なことをしてしまって申し訳なかったが、ネタにしてもらってちょっと嬉しいと感じてしまいました。

  • 書店員、エッセイスト、そしてストリッパーという三足のわらじを履いて活躍中の著者。
    それぞれの苦悩をユーモアも交えながら、力強くまい進する姿に元気をもらえます。

  • 新井どんがストリッパーやってるっていうのは知っていたけど、なぜ?がようやくわかった。でも、日比谷コテージもなくなった今、彼女は何をしてるのだろう。

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著者プロフィール

1980年東京都生まれ。書店員として文芸書の魅力を伝えるイベントや仕掛けを積極的に行い、独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもある。「新文化」「本がひらく」「ライターズマガジン」でエッセイ連載 、「朝日新聞」で書評連載をしている。著書に『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』『本屋の新井』『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』『胃が合う二人』(共著)。2020年からはストリップの踊り子として各地の舞台に立ち、三足のわらじを履く日々を送っている。

「2023年 『きれいな言葉より素直な叫び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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