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- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784082990084
感想・レビュー・書評
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十勝岳の奥の奥にある太古の原生林に住んでいるわずか十数センチの小さなヒト、ニングル。妖精なんかではなくれっきとした小さな原住民。彼らは二百年も三百年も生き、雄大な自然のいとなみとともにのんびりと生きている。それにひきかえ、彼らの口から語られる人間たちの生き方は、みな時間に追われ、何ものかに縛られていてとても悲しい。ニングルたちのように生きられたらいいのに…。そう思いました。だけどそんなニングルたちも森の木が開発で切り倒されることによって生きることが出来なくなる。単純に自然破壊によって、ではなく、文字通り命を失ってしまうのだそう。人間は命を育む森を切り倒し、時間に追われ、一体どこへ行こうとしているのだろう?
児童文学だけど、語られていることは深くて大人向けであると思いました。
今年の夏が異常に暑かったのは木を切りすぎたせいだと私は素人頭で思っていたのですが、この小さなニングルたちの物語を読んで、あながちそれは間違っていないと確信しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代の文明を違う視点から見てみた感じの本です。一度は読んでおきたい。
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子供に
かならず、読ませたい一冊
うちに、おいとこう