晴れの雨。 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086003834

感想・レビュー・書評

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  • カラス~に登場した光久の過去が気になって手に取りました。
    大体の物語のアウトラインが分かっていても瑞々しくて青くて痛くてまっすぐすぎるくらい純粋で、読んでいて苦しくて仕方がなかった。
    朝丘作品全般を通して言える事ではありますが、恋愛の綺麗なだけではない部分や人間の狡さ、傲慢さ、弱さを容赦なく抉りだしてくるので地雷な人はとことん地雷なんだろうなと思います。
    あと、分かりやすいハッピーエンドでは無いところも。
    宮城のブレないクズっぷりはいっそ清々しいですね。(8年経っても全く懲りて無い所も……)
    そんなクズ教師に振り回されて恋に恋する自分に酔っていただけだと気づいても、彼に恋をした時間そのものはかけがえのない物で、別れの最後の夜を共に過ごす光久の純粋さは嫌いにはなれないなぁと思いました。

    全ての出会いも経験も、その中で起こした間違いや苦しみも、眩暈がするようなキラキラした幸福な時間も、癒える事のない深い痛みも、全ては皆、人が成長する為の、かけがえのない人に出会う為の大事な過程なんだと素直にそう思えるお話でした。
    迫りくる死を常に意識しながら、その淵で自分を照らしてくれる光をやっと手にした木生も、自分の愚かさを知り、感情の渦に振り回されながらひたむきにまっすぐ人を愛する喜びを知り、苦しみを乗り越えて成長した光久も眩しくて純粋でキラキラして、胸につまされます。
    (光久の親友も含めて、高校生たちの純粋さが一際煌めくからこそ不倫教師宮城のクズっぷりが引き立ちますね……)
    作品を通して、人を愛する事について真摯に向き合った姿勢に胸打たれました。

  • BLを読んで、初めて感動した作品。
    教師と不倫をしていて「死んじゃいたい」が口癖の主人公が、少しずつ愛を、生きることを、知っていく話です。
    みんな寂しくてもがきながら、自分を理解してくれる大切な人の傍にいたい。
    木生先輩の言葉がキラキラ輝いて、胸にしみます。
    この作品を読んで、「晴れの雨」が大好きになりました。

  • 切ない。

  • とても綺麗で痛い。
    降り注ぐ雨が、優しくて泣けてしまう。

  •  戻。さんを好きになるきっかけとなったお話。最後は涙が溢れて、流れて、止まらなかった。
     透明で優しく、悲しい恋。

  • 何が優しいって、これを書いた朝丘先生が、だと。

  • ああ、これも良かった。切なかった。って、切ない作品が好きみたいです。

  • 俺と宮城先生は不倫関係。しかも同性愛。誰にも言えない恋というだけでも辛いのに、先生の無神経な言動のせいで、俺の心はズタズタ。そんな俺に榊原先輩が冷たく言い放つ。「死にたいんだったら、いつでも突き落としてやるよ」。しかし、暗雲たちこめる俺の毎日に、太陽の光を投じたのはほかでもない、榊原先輩だった。眩しさの絶頂に哀しく散った恋。青空みたいに透明でひたむきなBL。

  • 一番お気に入りで、一番泣けた。大好き。

  • 両思いに成ったらずっと一緒に居られると思いますか?一緒に居られる時間が決まっていたら?そんなお話です。

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