恋のドレスと月の降る城 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2010年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086014137
感想・レビュー・書評
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このシリーズにしては珍しく、派手な乱闘(?)シーンがあってちょっとビックリ!!
全てはクリスを取り戻し、闇のドレスに纏わる事件を終わらせる為なのだけれど…ジャレッド! あなた一体何者ですか!?
只者じゃないとは思っていたけれど、よもやここまでとは!!
もちろん、クリスを護って戦うシャーリーも格好良かったけれど、二人きりになった途端、ぐずぐずになっちゃう彼も可愛いな───とか、思ったりw
何にしても、クリスとシャーリーが元通りになってくれてひと安心したけれど、根本的な部分での解決には何1つ至っていない点がとても気がかり。
二人には、一日でも早く本当の意味で幸せになって貰いたいのだけれど…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんだろこの満足感。もう少し広げてほしい部分もあったものの、ものすごくまとまってて読みやすかったです。アントニー、かわゆすぎる。ラストの二人……色んな邪推してしまう。いいや妄想でも夢見させていただきます☆
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前回いいとこなし(ヒドイ)だったシャーリーですが、今回憑き物が落ちたかのように、ガンガンと攻の姿勢。
元来こういう性格なんだろうな~彼は。
それが侯爵家の跡取り息子であり、政治家であるという立場が、いろいろがんじがらめにしているんだろうな、って。
にしても、馬が苦手でいろいろ我儘な面も目立っていた、あのシャーリーがねぇ…と思うと、長らく読者でいて見守り続けていた気分のものとしては、感無量です。(かなり勝手に)
しかし今回一番ビックリしたのは、クリスの変わりようかな。
知らない男性の前だと極度の緊張で、状況によっては失神していたあのクリスが、母の為とはいえ敵陣に乗り込み、あれだけしっかりと立ち会えるとは思わなかった。
展開的にどうなの?と思わないでもないところもあるけれど、シャーリーとクリスが、周囲のことも含めて、自分達の立ち位置を確認した回だなぁと思って読みました。
彼らは彼らの覚悟を。
そして周囲は周囲として支えていく心積もりを、文面ではなく感じました。
シャーリーが自分の立場でクリスを望む事は難しいと思っていて、クリスも終わりの予感を抱えていた頃とは雲泥の差、この雰囲気!!
その頃は、この話は一体どうやって終わるのかと思っていたけど、今なら打破していくことを信じられるもん。
そうう風な流れを説明じゃなく、読んでいる人間に感じさせるのはすごいなぁと思う。
そしてめちゃめちゃカッコ良かったシャーリーが、宿屋で弱って寝ているのもそうですが、それ以上に翌朝には何もなかったような顔をして、フロックコートを着ちゃうんだろうなぁと思うと、そのええカッコしいのところに萌えました(笑)
クリスにはいいとこだけ見せようという気持ちは変わらないのに、ちょっとだけ、無意識にも弱いところを見せ始めている今が、たまらなくおいしい。
でもやっぱり、貴族(しかも侯爵)と仕立て屋の恋は前途多難で。
結ばれることはもう疑ってはいないけれど、その後の彼らのことを思うと、どうなるんだろうと思う。
公爵夫人としてクリスがやっていけるとは思えないし、シャーリーが自分の責務を放棄するとも思えない。
やっぱりいろいろ心配です。 -
何とか解決っぽいけど、二人とも元の関係に戻ったっぽいけど、最終的な二人の問題は残っているんだよねぇ。どうなるんだろう。
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急転直下という感じでした。回収できていない伏線や、視点違いのせいで書かれていないところが放置されそうで気になるため★ひとつ減
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とりあえずひと段落でしょうか、まずはめでたい。自信満々に開き直ったシャーロックかっこよす。シャーロックが絡むとしゃんとするクリスかわゆす。次回の糖分注入が楽しみで今からにやにやです。予想外に大きな方向に話が展開してびっくりでした。歯切れよくさくさく展開して、とても読みやすかったけど、闇のドレス陣営をもう少しじっくり見てみたかった気もします。コルベールとアイリスはなんらかの形で救われて欲しいなあ。あらかた事情が明らかになってもリンダはまだかなり謎の人なので、今後の展開に期待します。いろいろ問題は残ってるしまだまだ終わりそうにない気配でわくわくです。しかし、とりあえずお二人にはローストビーフを食べに行ってほしい。ついに仲間達に先越されちゃってるし!笑
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ひとまず…よかった、と言ってもいいのでしょうか。一区切りということか、冒頭にこれまでの簡単なガイドが載っていました。親切ですねぇ。…結局あんたたちはお似合いのカップルだよ、お幸せにね!
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イチャラブは次巻に期待。
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22年6月の新刊。あ16-31。265P。560円。
シリーズ20作目ぐらいということで、登場人物多すぎて訳わかんないのが難点。とびとびでしか読んでないからなんだけど。
でもさー、登場人物多いとメインの人たちの描写が少なくてブレちゃうよね。
そして、クリスの「わたしのやらなくてはいけないこと」というのがイマイチよく分かんない。闇のドレスを「作らないこと」なのか、恋のドレスを彼女のために作ってあげることなのか……。
で、自分のお母さんの恋人とか言われても、微妙にひいちゃいます。コバルト世代なら余計にそうだと思うんだけどなー。どうなんだろ。
まあとにかく、勇敢な女の子と、恋の障害をもろともしない決然としたヒーロー、わくわくする時代設定、マクベスやらの演劇を描いていて文学的。コバルトらしいお話ではあります。 -
2010/06/04読了。
よかった。まだまだ終わりそうにない。笑。
すごく勝手な思い込みですが、前回の聖者の求婚を読んで「きっと次はリンダやヒュー、クリスの出生の秘密とかわかっちゃうんだ!」となぜか思い込んでいた私。
正直拍子抜けしてしまいました。今回はまるまる一冊使ってシャーリーとクリスが再会するお話でした。
20巻目にしてようやくちゃんとアイリスの妹や、ヒューが登場したにも関わらず、あまりに想像と違いすぎて色々困惑しました。ヒューは青木さんの書き方からすると、妥当な性格だったのかなと思うのですが、アイリスの妹に関しては、「ほ、ほんとに?これがあれ?」という気分です。シャーリーと一緒にびっくりしました。
何かが明かされるというよりは、さらに謎を深めた形で終わりました。伏線がたくさんありすぎて全体的に曖昧な印象です。
まあ青木さんのことだから回収してくれるとは信じてますけどね!
クリスがしっかりしていたせいか、シャーリーの活躍はあまり目立たず、今回はジャレットがいいとこどりした気がします。
これからまた話が展開していくのか楽しみです。