炎の蜃気楼シリーズ(26) 怨讐の門(黒陽編) (コバルト文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086145060

作品紹介・あらすじ

直江が高耶に『事実』を告げる時が来た。ごまかそうとして黙っていたわけではない。これから明かそうとすることが、高耶からどれほどのものを奪うかと思うと、言いだせなかったのだ。「あなたに、魂の終わりが近づいています」容赦ないほどに、冷酷なほどに、直江は事実を語り続ける。間近に迫る魂核爆発死を告げられ、高耶は最後の決断を迫られるが…。

感想・レビュー・書評

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  • 一蔵の話をきっかけに遂に自分の魂云々の話を直江から聞き出す高耶。
    正直、先延ばしにして事態が改善するどころか悪化の一途を辿るのだし
    謙信に見放されて総大将を降ろされたわけではないと知ることで
    少しは楽になるところもあるだろうから、さっさと事情を話せば良いのに
    と自分は苛々していた。遂にここに来て、である。

    清正が再登場するのは、中々に熱い展開だと思う。
    しかし闇戦国や上杉夜叉衆というところからは随分離れてしまった。

  • 炎の蜃気楼26

    表紙が高耶がまだ鎖につながれているようだったから、25巻を読んでいる頃、「あーあ、26巻でもまだ高耶は拷問されているんだなー」と思っていた。

    全然違った。

    高耶がすっかり大人の「女」になってしまって、直江を手のひらでころがすころがす・・・。

    いきなり直江にキスして口をふさいだり、みんなの前でいきなり直江にだきついたり、やりたい放題。

    話はいろいろな展開を見せて、加藤清正が再登場した。

    直江と小太郎の再会と軽い対決もおもしろかった。

    そのほかにも兵頭VS直江、潮VS直江、楢崎VS直江・・・・といろいろな対決が見れた。

    直江が入るとやっぱおもしれーなー。

    高耶の左手の枷は、直江とのエンゲージリングみたいなものだな。

  • 直江は高耶に魂の死が迫っていることを明かす。高耶は裂命星を自分のために使うことを拒否する。
    高耶は伊達に追い打ちをかける奇襲を行い、捕虜とした者を望むなら赤鯨衆にいれることに。が裏切られ賊に捕らわれた高耶を武藤が安芸国虎であると名乗り無事。
    長秀は遍路から弘法大師は山神一族を裏切り「密教的侵略」を行ったことを教えられる。その呪いで元人間だった一族は姿を変えられた、ケベスこと結縁者が裂命星を動かす鍵であったことなど。ミホは牛鬼を集め八十八個所の破壊をはじめ僧と対立。
    霊による独立集団としての赤鯨衆を提案し高耶は直江に大友と話をつけるよう指示。直江は高耶に孔雀経法を行うが毒を消すことはできなかった。
    加藤清正に護摩で連絡をつけヘリで四国に乗り付けた彼に高耶は対峙。《調伏力》がなくなったことも明かし、中立の立場にさせる。

    そこまで問い詰められないと事実を話せない直江の器の小ささよ。そして高耶さんは本当に決然としていてかっこいいです。
    ミホちゃんせつない。そんな女の子の味方の長秀かっこいいし、そんな女の子につらい思いをさせるのが直江たる。はい。

  • 四国に清正さんがやってきた!

    …直江って幸せものだよね。それにひきかえ高耶さんはどうしたら幸せになれるの?直江?必要なのはほんとに直江なの??

  • もう表紙がアレですね…お外で読めない…!
    直江さんと高耶さんの喧嘩?から始まる今巻。今までも延々と繰り返していた問答ですけど、なんだか堂々巡りしていた2人の感情がやっとどこかに向かって進んでる感じを受けました。
    希望のある前進ではないけど、ぐるぐるまわってた思考がやっと出口を見つけたみたいな…。
    しかし闇戦国で怨霊退治をしていた上杉夜叉衆のお話がずいぶん遠いところにきちゃったなあという感じです(毎巻いってる気がする)
    しかしこの巻では三角関係がテーマなのかな~。高耶さんもてもてなのは毎回ですけど、直江さんスキーなキャラは貴重かも…

  • 直江が魂の異常について景虎についに話をします。
    この設定が最終巻をつまらないものにさせたのではないでしょうか?
    はでに信長と当たって砕ければ良かったのに。譲は何か別のものに取りつかれてるし、謎の高坂さんはちらっと出てるけどなんだか結局謎が深まった感があるし。

  • 炎の蜃気楼-26

  • 表紙が好きv

  • 「のしあがってこい、直江」
    (これ以上の愛の言葉があるだろうか。)

    最初の「ただの直江信綱」発言にやられ、188〜190にやられ。直高はどんどん素晴らしさを増してゆきます。もう誰にも止められません。だんだん人目を憚らなくなってきています。笑

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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