ちょー新世界より (ちょーシリーズ) (コバルト文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086148030

作品紹介・あらすじ

東大陸、璃磨国。山奥で暮らす少女・宝珠は、獣のような三角の耳のせいで、母親に忌み嫌われてきた。ある日、ついに家を飛び出した宝珠。しかしひとりでは心細い。南燕の街で宝珠は、外国人の男に近づく。男は、宝珠になにかとよくしてくれる。そして、宝珠の耳を見た男は、こう言うのだった。「僕のために、木蓮の国(トードリア)に行ってくれないか」。新しい冒険の幕が切って落とされた。

感想・レビュー・書評

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  • 前巻から7年経って、舞台は東大陸。
    ジオとダイヤは琥珀に閉じ込められているのだから、当然主人公格は変わると思ったけれど、まさか今まで話にしか出てこなかった東大陸からスタートだなんて。

    でも東大陸と言えば、ジオが助けた元奴隷が東大陸に行くと言ってたしなあと思ったら、やっぱり主人公・宝珠のピンチを救ったのはその元奴隷・リターフだった。(名前はきれいに忘れていた)

    人間の耳の代わりに猫耳がついているせいで人前に出ることができず、家族からも忌み嫌われていた宝珠は、初めて自分の容姿に偏見を持たずに接してくれる人に出会ったわけだけど、リターフの願いで単身西大陸に向かうことになる。
    ん?東大陸と西大陸ってほとんど交流がないようなこと言ってたけど、定期船はあるわけね?

    宝珠という名前もそうだし、コーリャンの畑だったり、天津飯があったり、突然現実の東アジアが作品に登場してちょっと違和感。
    ファンタジーなんだからさ、そして今までは特定の国を模した国や風俗なんて出てこなかったのだから、ここもちゃんと独自の風俗を構築して欲しかった。

    そして7年経って好青年になったオニキスのみ、登場。
    三つ子はばらばらに生活しているのかな?

    あくまで想像だけど、宝珠のお母さんは有名な占い師ということなので、宝珠の運命を多少はわかっていると思うのだけど。
    だとしたら、あまり人と接しないように山奥で暮らし、家族からさえも距離を置くというのには何か理由があるんじゃないかなあ。
    意味もなく虐待する親だったりしたら、いやだなあ。

  • 子供たち編一作目。
    獣耳の宝珠さんが、家出して東大陸からはるばる航路を辿り、船から落っこちたり拾われたりしてレフーラに向かうとこの話。
    コーイヌールの方々とか、オニキスとかいたりして。パリスとか出たりして。
    実は海賊ネタはあんまり好きでもないので、パリス出てきてかなり安心した。パリスはなんか腹黒感がいいよね。こわい。

  • ジオとダイヤが主人公じゃなきゃ嫌!とか思って当時読むの止めた巻。
    大人になって読むと・・宝珠いい子やなぁと・・。
    当時主役級だったキャラ達が大人になって、脇役というか、見守る役になってるのは寂しくもある。

  • こどもたち編第1巻。
    宝珠好きだけどさーやっぱジオとダイヤが主人公のときのが好きだー。いやこれはこれでちゃんと評価するけど。
    いきなり懐かしい人物が、しかも次々に登場してきます。ちょーシリーズ好きな人ならきっと嬉しい!7年(とちょっと)経ったキャラたちがこんななったんだーって感激すると思う。
    うわぁやっぱり大好きだーアルマかっこいー。
    てかてかオニキスかわゆすぎ!

  • 凄い。

  • 「ちょー」人気作品で、「ちょー」沢山のキャラが登場で「ちょー」盛りだくさんなお話。
    あたしは「ちょー新世界より」以降のお話+番外編の「ちょー葬送行進曲」しか読んでないのですが、面白かったです。
    このお話は、キャラがが「男だから」「女だから」なんて扱いでなく、「貴方だから」という感じで動いてくれるのが気持ちよかったです。
    「世界が君を歓迎している」。いい言葉ですね。
    これは「当然の事」だという事に気が付かせてくれます。
    絵はそんなイメージで。
    キャラも皆魅力的ですが、お気に入りはスマートさんです。
    名前の通りスマートだったりヘタレだったり(笑)。

  • ちょーシリーズ子ども達編

    所変わって舞台もアジアへ

    と思ったらすぐまた西洋へ アジアもよかった
    面白いからいい

  • この新章が始まった時の喜びといったら・・・・。

  • 2008年12月25日

  • たぶん生まれて初めて買った小説だったと…小6だか5だかの冬でした。
    妹が読んでいたりぼんの広告で何回かみかけて気になってて、当時はまっていた宮城とおこさんが挿絵だったっていうのがきっかけ。

    今の常識で考えると連続ものの小説って途中から買わないじゃないですか。
    ……当時は買っちゃったんですよねぇ。
    最初の巻(美女と野獣)がなくてその時の最新刊がこれで。
    たまたま子供達編の始まりの巻だったからとくに問題もなく読めました。
    だから私の中でのちょーシリーズはダイヤとジオの話というよりは宝珠とオニキスの視点の方がデフォルトというか…。


    宝珠かわいいよ宝珠。獣耳とかおいしすぎる。
    耳かなり気にしてるはずなのに結構いろんなところでぽろりしてるよね。いいのか…?いいけど。

    あと、キャラクター同士の会話のなめらかなこと!
    当時は教科書の規定通りのしゃべり方しか読んだことがなかった私は頭ぶんなぐられたような衝撃をうけました。
    リアルっていうか…こう、伝わるんだよなぁ雰囲気が。エネルギーがあるっていうか。

    やっぱりオニキスは友人の間でも人気ありましたねー。
    私も大好きだった。彼がゲロあやまって逆切れするくだりでぜったい次の巻出たら買うと心に決めた。
    実際次の巻で表紙でしゃばったときはつたやで倒れるかと思った。かっこいい、かっこいいよオニキス…。

    しかし、実を言うとちょーシリーズ全編通して私が一番好みなのはリターフだったりする。
    ものっすごい端役なのにww食い逃げで元奴隷なのにwww挿絵もはじっこにしか出てこないし(たぶんリターフ?みたいな感じだけど)。
    まあいいんだよリターフだから。
    東大陸でちょっと大人になった彼も好きですが、ライーに買われたときのひょうひょうとしてる感じはもっと好きです。
    オニキっつぁんはすぐ気になりましたがリターフはあれですよ、よめばよむほどみたいな。
    ああもうみんな幸せになればいいのに!!

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著者プロフィール

作家。富士見L文庫での作品に「マルタ・サギーは探偵ですか?」シリーズ、「妖怪と小説家」などがある。

「2017年 『鳩子さんとあやかし暮らし 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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