- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802895
作品紹介・あらすじ
大ヒット『異人館画廊』シリーズ、待望の第6弾!!
千景の元に
「僕が誰だかわかるかい? 僕たちは運命の糸で結ばれている。――もうすぐ僕は、絵を完成させる。見た人を不幸にする絵だ……」
と脅迫めいた手紙が届いた。
早速、調査に乗り出すキューブのメンバーたち。
プラチナミューズの矢神が関わる可能性も浮上し、謎は更に深まって……。
消えた図像術の研究者、有名な心霊スポット「切山荘」、四つの絵……点と点が線となり、やがて千景の過去へと繋がっていく。
誘われるように、自らの失った記憶に向き合おうとする千景を透磨は案じ、守ろうと二人の距離は近付いて――!?
1 心霊スポット
2 消える絵
3 ストリートパフォーマンス
4 過去からの断片
5 四神と怪物
6 魔が集う夜に
感想・レビュー・書評
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ずっと気になっていた誘拐事件の時の記憶が深く関わってくる。
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千景の元に届いた脅迫めいた手紙。プラチナミューズの矢神が関わると何やら怪しいにおいがプンプンする。
今回は千景が怪しい集団に連れていかれる?物理的な誘拐というよりは勧誘。千景は図像術の研究者である前に、図像術を描くことができた希少な存在?透魔を救った幼い千景の思い。図像術を悪用するのは嫌だな。どこの世界にもいるけれど。でも、そんな術で現在の紛争とかが収まるのであれば、それもいいかも。 -
シリーズ六作目。
千景の失われた過去の記憶にも関わり、透磨との関係も進展がある第六弾。
千景が少しずつ人間味が出てきていた。 -
ついに過去が明らかに。
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お、ここまできたか。
ラストに向けて一歩二本進んだ感じ。
過去の事件が明らかになり、関係者も揃ってきた
2022.9.17
132 -
6巻目まで読了。ずっと通して千景が子供っぽくてあまり好きになれないまま。
透磨も千景を刺激しないようにか抑えた感じで付き合ってて、なにか物足りない印象。話全体もちょっと堅苦しいので、もうちょっと柔らかさがあると嬉しい。 -
改めて表紙見てみたら、この巻で初めて手をつないでるんですね。
ついに過去の誘拐事件の真相が明らかになる巻です。次の展開が楽しみではありますが、このお話はどこに行きつくんだろう。 -
ようやく幼い千景に起きた出来事が明確に浮き彫りに。 大人は残酷だ。大人は子供を愚かだと、何も知らないと、あるいはなにも気付かないと思っている。そんなことはないんだ。子供は純粋だからこそ、大人が考えている以上に繊細で、そしてよく理解している。だから幼い千景は必死に「描かない」選択を取っていたのに、それが親に愛されたい彼女が取れた選択だったのに、大人のエゴイズムによってそれすら歪められる。千景はようやく自身の過去と傷を知り、そして透磨の手を取る勇気を出したけれど、彼女の傷は消えないんだ。大人は勝手だ。
(読書メーターより 2020年8月読了) -
「心霊スポット」
落書きが沢山描かれた部屋の中。
美術品は素人から見れば落書きのようでも、見る人によっては宝に変化する場合が多いが訳ありというだけで見る人が多そうだな。
「消える絵」
灯りを消した途端に見えてくる。
噂と違う状態になっているうえ、誰か一人が気付くかどうかも分からないような場所に特殊なインクを使う理由はなんなのだろう。
「ストリートパフォーマンス」
復元するために必要なピースは。
当時の事件の詳細を知る者が居るのであれば、その絵を描ける力を持つ者さえ見つけ出した時点で手に入れる者は一つだけだよな。
「過去からの断片」
徐々に侵食する記憶の中にある。
遅効性の毒のように身体を蝕んばまれているのは、解毒された者だけでなく解毒剤を創った本人も少しずつ侵されているのかもな。
「四神と怪物」
獲物をおびき寄せる為にする事。
記憶の有無など関係無く自分を慕ってくれている人が居たとしても、長らく失っていた記憶を取り戻すとなると怖く感じるかもな。
「魔が集う夜に」
再び見せられた絵画の効果は。
大切な人達を守る為に自らを犠牲になる事を選択したのだろうが、誰も望んでいない事を強引にやり遂げれる程甘くない仲間だな。