- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205329
作品紹介・あらすじ
日本の近現代史を振り返ったとき、天皇は、伝統、宗教、土着、愛国心などを表象し、アメリカは、近代、合理主義、外来文化などの代名詞であったことがわかる。しかし、両極端であるはずのこれら二つのキーワード-「日本的なものの象徴・天皇」と「帝国・アメリカ」は、複合的に絡み合いながら日本と東アジアの二〇世紀に関与し続けてきた。時に、天皇こそ近代であり、アメリカこそ宗教であるという矛盾の中から、果たしてどのような歴史像が浮かび上がってくるのか?二つの奇妙な力の場を拠点に、歴史的想像力の可能性を切り開く。
感想・レビュー・書評
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難しかった…。面白くないのではなくて俺の読解力不足…。
アメリカは天皇(制)を利用し、日本は国体維持のためそれを受認した。悪いことでは決してない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天皇は英語では昔はpopeだった。
「天皇」という名称自体、幕末に至るまでほぼ900年にわたって使われてはいなかった。「院」と呼ばれた。1840年に没した光格天皇において、初めて「天皇」号が復活。1925年、政府は過去の「院」をすべて「天皇」とすると決定。廃仏毀釈の際、全国の小さな神社を統廃合することが進められ、20万から12万に激減。国家にとって不都合な伝統はつぶされていった。
森有礼は、キリスト教の思想を浴びた影響で、神と個というキリスト教的関係を「天皇と臣民」という国家的な関係に置き換えていった。
マッカーサーは天皇をキリスト教にしたかったが、GHQ諜報局長エリオット・ソープに反対された。なぜなら、カトリックにするならプロテスタントから反対され、逆もまたしかりだから。 -
第1週 1/11(水)~1/18(火)
テーマ「日本・日本人・日本語」
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00173483 -
[ 内容 ]
日本の近現代史を振り返ったとき、天皇は、伝統、宗教、土着、愛国心などを表象し、アメリカは、近代、合理主義、外来文化などの代名詞であったことがわかる。
しかし、両極端であるはずのこれら二つのキーワード―「日本的なものの象徴・天皇」と「帝国・アメリカ」は、複合的に絡み合いながら日本と東アジアの二〇世紀に関与し続けてきた。
時に、天皇こそ近代であり、アメリカこそ宗教であるという矛盾の中から、果たしてどのような歴史像が浮かび上がってくるのか?
二つの奇妙な力の場を拠点に、歴史的想像力の可能性を切り開く。
[ 目次 ]
序章 天皇とアメリカの二〇世紀(天皇とアメリカは均等ではない;転換期―そして帝国の終焉? ほか)
第1章 近代(天皇は近代的であり、アメリカは宗教的である;なぜ近代化のなかで、天皇と神道が結びついたか ほか)
第2章 現代(平和天皇の復元;消えたマッカーサー ほか)
第3章 現在(「民主主義のアメリカ」と「帝国のアメリカ」;日本のオバマは沖縄から? ほか)
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2010.04.18 朝日新聞に紹介されました。