悪の力 (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208030

感想・レビュー・書評

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  • 悪は至る所にある。それは分かる。しかし、資本主義は本当に、史上最悪のシステムなのか?そして作者の言う通り止めようはないのか?良く分からない。

  • 「悪」は病の一種だと著者は言っているが、善悪は時代により変化しているようにも思える。絶対的な正義というのもあるのだろうか。

  • 詐欺や損得のある殺人ではなく、無差別殺人をやるような悪は、社会との繋がりが全くなくなってしまう場合に生まれる。

  • 破壊。破滅衝動。革命。達成感。そして空虚。
    悪は病である。「安全」「正義」「自由」これだけではないだろうけども、環境と人間の繋がりは依存すると思う。
    語ったり論ずるにはいいテーマだが、事件の詳細には怒りしか湧かない。これからも理解しなければいけない衝動だ。

  •  自分の存在自体が空虚で不安であるとき、その空っぽを埋めるようにあくが忍び寄ってくる。
     自分が世間の一部であるという実感が、アイデンティティーとなり空虚感を満たす。しかし、資本主義社会では、自分だけが頼りで自社が勝ち残るという思想を教え込まれ、孤立し空虚になりがちである。
     世間の人間関係の中に、もっと入り込んでいくことが、悪をなくす方法である。

  • 悪は病いである。愛するにも憎むにも他人が必要です。しかもその一人一人の田shが自分と同じように自由な存在であるとすれば、悪は人間の自由と他者の共存という、永遠のテーマとかかわっているのです。
    これが結語である。それまでは散漫な展開。初めての姜尚中の著書だががっかりだった。

  • 世の中にはびこる悪から根源的な悪にまで解説している。
    悪に対抗するには悪について考え続けるしかないのかもしれない。

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著者プロフィール

1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学、政治思想史。主な著書に『マックス・ウェーバーと近代』『オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判』(以上岩波現代文庫)『ナショナリズム』(岩波書店)『東北アジア共同の家をめざして』(平凡社)『増補版 日朝関係の克服』『姜尚中の政治学入門』『漱石のことば』(以上集英社新書)『在日』(集英社文庫)『愛国の作法』(朝日新書)など。

「2017年 『Doing History』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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