権力と新聞の大問題 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087210378

作品紹介・あらすじ

メディアや記者クラブが守るのは言論の自由か、それとも取材対象の利益か。ファクラー氏と望月氏が権力を監視・チェックするジャーナリズム本来の役割と部族化する言論空間の問題点、展望を示す。

感想・レビュー・書評

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  • メディアの仕事と、権力について、そしてその関わりについて学べた。最初に示された「アクセス・ジャーナリズムと調査報道」という視点が理解にとても役だった。
    権力の話もジャーナリズムの話も、刺激的で興味をそそられる。

  • 権力と新聞の大問題。望月 衣塑子先生とマーティン・ファクラー先生の著書。権力者となれ合って権力者と親しくするジャーナリストと真のジャーナリストではない。権力者となれ合って権力者と親しくするジャーナリストはジャーナリストとしての責任を放棄してるのかもしれません。権力と新聞の大問題に正面から向き合っている望月 衣塑子先生とマーティン・ファクラー先生を応援したくなる一冊。

  • もう完全に方向性を見失ってる、糸の切れた凧状態

  • どんどん独裁化してるね。3年後に日本はどうなっちゃうの。緊急事態条項を憲法に加えて終身総理に居座るつもりなのかも。

    いよいよ怖い時代に入りつつある。

  • 今の報道のありようが、部族間の主張合戦になっているという話が、クスっと笑えて、なるほど納得。ファクラー氏という海外のジャーナリストを通じて、日本とアメリカをはじめとする諸外国の報道の比較を期待した。面白かったね。記者クラブの問題点については、他でもあれこれ読んだことがある。記者クラブとはアクセス・ジャーナリズムであり、アクセスのためにある程度、相手との関係を調整しなければならないこと。ジャーナリズムには、調査報道もあり、そちらも充実させなければならないこと、など、報道についての理解も深められたと思う。日本の報道に閉そく感があるというよりも、海外の報道もさまざまな紆余曲折を経て今の形があるということが理解できた。今後、日本の報道がどうなっていくかはわからないけど、自分の生活する社会のことだけに、関心は持ち続ける。

    望月氏の対談本、『追及力』ではなぜここまで安部一強なのか、よくわかんなかったけど、ひとつにはメディアコントロールのうまさがあるのかもしんないな。

  • 夏に観た舞台「ザ・空気2」を思い出した。自分で知ろうとすること、反対意見を拒絶する前に耳を傾けることが大事だと改めて実感した。

  • 前半は既知のことが多かったが、後半のネットメディアの現状は勉強になった。

  • ネットではいろいろ叩かれている望月記者。
    言っていることはジャーナリズムとして真っ当だと思う。
    こういう気骨のある人が少なくなった気がする。
    意外だったのはオバマ政権が現トランプ政権より
    メディア弾圧が強硬だったということだ。
    今後はどうなるか分からないが。
    あと関係ないが、写真でみる望月記者は美人だ、と
    個人的には思う。

  • 東2法経図・6F開架 070.21A/Mo12k//K

  • 東京新聞の望月記者は官房長官発表などでのしつこい質問者として有名になり、ネトウヨからは反日分子のようにマークされている。NYタイムズの記者との対談は日米の報道機関の違いを感じさせ、それが日本の人事風土(終身雇用制)によるものだと喝破し、危機感を感じた。安倍政権の巧みなマスコミ操作により朝日新聞を吊し上げにすることにより政権浮揚を図った安倍首相たちの思惑がまんまと成功してほくそ笑んでいることを痛感した。その一方で安倍・トランプ政権のマスコミ対策の共通性が広範囲であること、日米ともに民主主義が危機に瀕していることの恐ろしさを感じた。しかし米国や諸外国では新しいネット時代の有力メディアが台頭してきているらしい。プロバブリカは権力の監視をしているという。そのような新興勢力の台頭がない日本の方が深刻に思われる。幻冬舎の見城徹社長が安倍メディア戦略のブレーンとのこと、幻冬舎の本を読むことに今後抵抗感を感じそう。問題記者のように攻撃されているこの望月記者は極めて常識的な判断の人だった。

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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。著書に『権力と新聞の大問題』(集英社)など。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞

「2018年 『しゃべり尽くそう! 私たちの新フェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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