友罪 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 318
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453799

感想・レビュー・書評

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  • 感慨深い。すごい盛り上がりがあるとか伏線があるとかではないけど、ページ数がそれないにあるのにも関わらず一気に読み進めていた。
    小説じゃなく、現実にあることだけど、自分の身に置き換えて考えることができないくらい、リアリティはないけどリアルな話で感想書くの難しいけど、読んでみて欲しい一冊。

  • あっという間に読み終わった…

    私なら親友が過去に殺人を犯したって知ったら離れるかな…
    誰にも共感は出来なかった…

    あと、結局なんで罪を犯したのかっていうの書いてなかったな…知りたかった

  • 約600ページで厚め。ただあっという間に読み終わった。
    世間を震わす事件を起こした犯人。もし自分の周りの人が、、と考えながら読んだ。
    物語に出てくる彼の人柄は決して凶悪犯とは思えない。彼の優しさに触れるシーンは数多くある。
    でも過去の事実を知ってしまうと安心して隣に入れなくなる気もする。
    過去に縛られながら苦悩する姿や心情、一生1人で怯えながら生きていく事が償いなのか、世間は自分が死ぬことを望んでいる、そんな気持ちのまま生活していく彼に情が移ってしまいはするが、大切な人を殺められた側からすると、、、
    赦す、赦される、そんな単純なものではない。
    ミステリーは多く読んできたが、罪を犯したものの心の声がここまで伝わってきた小説は中々なかったと思う。

  • 鈴木さんに結構同情?してしまった、、
    (益田への思いやりとか同僚を守るシーン描写されてるけど猟奇的な殺人の部分とか、被害者の視点がそこまで深く描かれてなかったから?)

    確かに殺人者だったら友達ではいられないかもしれないけど殺人者にはまだ残りの人生があって、生きていかなくてはならない、再犯しないためにも精神的な安定等は大事だから友達とかも必要なんだろうけど、いざ人殺しが友人ってなると怖いよなあーーんーー難しいなーー
    ていうか罪を償うとはとは具体的になんなんだ?どう生きてくのが正解?とか思いました

    鈴木くんまっすぐの愛が痛くて悲しい

    個人的には最後手紙で終わるんじゃなくて、鈴木くんのちょっとした描写があったらよかったなあと思った、
    あれで救われるのか?

  • 良い、悪い。拒む、受け入れる。許す、許さない。
    そういうことじゃない。割り切れなさと、どうしようもなく人間が持つ罪と弱さ。読み進めるほど苦しく、こちらまで息苦しい。突如自分の子どもが命を奪われたら、私はどうするだろうか。自分の子どもが誰かの命を奪ってしまったらどうするだろうか。自分の大切な友達が猟奇的殺人を犯してしまった過去があったら。それを打ち明けられたら?
    お願いだからどれも自分の身に起こらないで欲しい。
    でも、そうなったら考え続けるしかないんだ。自分はどう生きるのか。苦しくても苦しくても、どう生きるのか。

    それぞれの登場人物も全員、良い奴なのか悪い奴なのか分からない。でも、そんな中に自分を重ねる。続きが気になってあっという間に読了。余韻がすごい。

  • あなたは"その過去"を知っても友達でいられますか?
    これは、誰も答えを出せないと問い。

    だからこそ、非常に重たくて、決してすっきりはしなくて、でも、間違いなく心を動かす作品。

  • あなたは“その過去”を知っても友達でいられますか?埼玉の小さな町工場に就職した益田は、同日に入社した鈴木と出会う。無口で陰のある鈴木だったが、同い年の二人は次第に打ち解けてゆく。しかし、あるとき益田は、鈴木が十四年前、連続児童殺傷で日本中を震え上がらせた「黒蛇神事件」の犯人ではないかと疑惑を抱くようになり―。少年犯罪のその後を描いた、著者渾身の長編小説。

  • かなり読み応えがあって面白かったが正直内容が重すぎた。そしてかなり考えさせられた。
    自分だったら一体どうするだろう。考えたけど答えを出すことは出来なかった。
    ただこういう内容で小説を出すことに似たような事件で被害に遭われた遺族の人たちは一体どんな思いでこの物語を読むんだろうかと考えると胸が痛くなった。
    あと最後の益田の手記だけを読んだら読者にはここまでの思いは伝わらないだろうなと思った。
    どっちにしろ考えさせられる物語だった。

  • とても面白かった。
    なかなか読み応えがありましたね。
    長編でありましたが、最後まで一気読みでしたね。
    薬丸さんの作品には物語とは思えない描写力があり、現実の話と錯覚する感覚で読み終えることができました。
    とても良かったです。

  • もし、同僚がニュースで扱われるような事件の犯人だったら
    私はどうするのだろうか。

    読み終えてますますわからなくなってしまった。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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