怪物が覗く窓 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463675

感想・レビュー・書評

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  • 面白くて一気読み、ただし謎解き前まで。
    惜しい、本当に惜しい。

    手垢のついた論法を堂々とされるとは思わなんだ。
    残念。

  • 2008/10/18 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2014/2/6〜2/8

    長谷川+向井コンビの第二弾。吉村さんが亡くなって、作品を読むペースが落ちてしまい、一年ちょっとぶりである。
    東大出身の父親に馬鹿にされ、引き籠りになった良太。向かいの家に引っ越してきた玲美に恋してしまい、引き籠りを脱したが、玲美が何者かに殺されてしまう。さらには父親に犯人として名指しされてしまう。
    吉村さんらしいサクサク読めるホラーミステリ。しかし、登場人物はあまりにも類型的で、それはまだしも真犯人があれではいくらなんでも。ドンデン返ししたいだけじゃないか。

  • サクサク読めるし一気に読んだけど、なんか微妙な。。。
    弁護士が父親に対して急に「おまえ」呼ばわりなのは
    いくらなんでも熱くなりすぎだと思う。
    もっとスマートでいてほしいなぁ。

  • 吉村達也さんの本は昔「文通」というホラーを読んで震え上がった記憶があり、久々に作品を手にとってみようと思い読みました。

    読みやすいんだけど、正直殺人事件の犯人の正体には肩透かしを食らった気分。
    そんな伏線あったかなぁ?という感じ。
    「怪物とは誰のことを指してるのか?」って考えると、それはそれで別の話だけど、腑に落ちなかった。

    良太が引きこもりになった理由に関しては、ちょっと共感してしまった。
    そりゃあんな父親なら、引きこもりたくもなるよね(苦笑

  • 怪物 ・・・ 
    父親は、ひきこもりの息子を怪物だと言っているが、実際の怪物は、息子がひきこもる原因を作り、妻に対しても身勝手な父親じゃないのか。。
    それが結末となっています。
    でも、ひきこもり男が外に出ようと決めたのは、綺麗な女性。
    ひきこもりの人が外に出るきっかけ、、結局は本人の気持ちの持ち様じゃないのかなって思います。
    この小説、推理小説という事ですが、、、
    推理 という観点だけだと、残念ながら、、☆1つ ですが。。
    犯人が、、ありえない! と言うか、、
    推理小説として、、それはだめだろ!って感じの犯人でした

  • 2010.1.29

  • 父親への反抗で良太は高2の時から引きこもっているが、19才になり、向かいに引っ越してきた女性に一目惚れ。3年ぶりに外と接触をはかろうとした矢先、その女性が殺されてしまい……

    最初は良太視点、途中から弁護士視点。二転三転する推理が面白かったような。

  • 2時間ドラマの最後、刑事と犯人が向かい合い犯行手段が明かされていく場面のようだ。一番犯人らしい人物が真犯人ではないお決まりのコースといった感じだ。
    実際エリートの育つ家庭とは、多少の差はあれども、こんな感じなのだろうか。
    親が居ながら愛情を受けずに育った子どもはどう成長するのか。
    いくら頭が良くても、人を人とも思わない、自分が一番偉いのだと信じて疑わない、そんな冷血な人とは絶対に家族になんかなりたくない。
    本物の怪物はいったい誰なのかを考えさせられる話だった。

  • うわー、こういう引きこもりニートの青年、現実の世の中でも珍しくないですね。そして彼がそういう状態に至った経緯もありがち。社会的には優れた人間だと認められるであろう父親がそりゃもうむかつくったら。本当に、誰が「怪物」なんでしょうね。
    事件の真相も意外といえば意外。直接手を下したあの人よりも、間接的に関わるあの人のほうが恐ろしいのはきっと気のせいじゃないよね。そしてそれもまた、現実にありえそうなお話……。ホラーじゃないはずだけど、やたらと怖い話でした。

  • タイトルにつられてあらすじ読んで買ったんですけど、結論からいうとあらすじは適当でタイトルは間違ってないか。引きこもり青年はストーリー始まった段階で既に引きこもりを脱却してるわけで…序文の後に入った文章のおかげで時系列が謎だし…モンスターペアレンツに引きこもりにストーカーに不倫略奪愛に親子断絶にめ〜てるに都会の何かと田舎の近所づきあいと少年法と色々流行のものを入れてみたら散漫になっちゃったけど見切りでGO! って感じか。絞れば面白いんじゃないかと思うんだけどラストにいくにつれてソレはないわ的展開が怒濤の如く押し寄せます。他作品知りませんがシリーズ化させた挙げ句ドラマ化狙ってそうな下心はないですかありませんか考えてないですか。ていうか適当なドラマの脚本に近いノリだなあ…。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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