- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087465587
感想・レビュー・書評
-
たのしく、ときどきおそろしく読んだ。
女子校出身のお嬢様系専業主婦希望の人をティピカルに表現したブラックコメディかな。
諸処に挟まれている時事ネタのくすぐりには賞味期限がありそうで、ちょっと残念だけれど、いまおもしろい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何て悲しい小早川くん。
良き人なり悪しき人なり。
とても共感できる。 -
以前読んだことのある「ああ、正妻!」という本を文庫化にあわせて改稿した小説だった。
タイトルが変わっていたから同じ話だとわからずに読み始めてしまった・・・。
あとがきにその旨が書いてあったが、あとがきって本編の前には読まないし・・・。 -
エッセイだと思い読み始めたら、物語だった。
読みながら、放棄してしまおうかと思うほど、イライラさせられた。
んなアホなっていう家庭なのだけど、おそらくこれは丹念な取材に基づいた、ノンフィクションに近いフィクションなのだろう。
いい加減イライラMAXになってきた後半、実地調査や世間一般論が盛り込まれていて、それがまたタメになるようなそんなわけねーって思ったり。
かなりイライラさせられたけど、おもしろかった。
この著者のほかの作品も読みたい。 -
一見、エッセイのようなタイトルだが小説である。
大手出版社に勤める高収入だが平凡で目立たない男、小早川は、会社のアルバイトで恐るべきお嬢様育ち、聖マルタ女子短大卒の雪穂に狙われ、するすると結婚へ。抵抗不可能なユキホ・メソッドで埋め尽くされた結婚生活の中で小早川が思うこととは…。
カオルコ節で語られる小早川の悲惨な日常に性別を超えて同情同情…そして苛立ち。こんな結婚生活に耐える必要があるのか、小早川。
ネタばれで申し訳ないが、ラストの小早川がリバティ(犬。何て象徴的な名前…)を連れて家を出るシーンはどう捉えたらいいのだろうか。私の希望としては真の意味で「家を出」て欲しいのだが、あれは「散歩に行く」ことを初めて宣言した、ということにとどまるのか。他の人の読み方が知りたい。 -
恐ろしい奥さんがいるもんだ。全く悪びれず、天然でやってしまうところが一番恐ろしい。でもいるんだよね、こんな女の人。ウブな男性陣は気をつけた方がよい。
この人の作品は「いるよなぁ、こんなカンジの人」「心の中ではこんなこと思ってんだろうなぁ」というぼんやり感じるもの、けどあんまり直視したくないもの、をズバズバと分析してしまうところが面白い。 -
小早川正人。大手出版社に勤務し、年収は1000万円以上。二人の娘は有名お嬢様学校に通い、可憐な妻は素敵な我が家でレースを編む。一見幸せな結婚生活だが、実態は多額のローンに追われ、仕事に追われ、妻のリクエストに追われ、散歩すらままならず―。みんなに祝福されてゴールインしたはずなのに、どこで間違ってしまったのだろう?シニカルで斬新な結婚論が炸裂する、強烈な夫婦小説。内容(「BOOK」データベースより)
小早川夫妻にはイライラしっぱなしだったけど、こういうケースもあると思うとぞっとした。この夫妻の場合完全に墓場。
「結婚は人生の墓場か?」というよりかは、結婚を人生の墓場にしないためには?という意味合いに近い。
小さいころにいろんな人に出会うことだったり、もっと本音でぶつかることだったり、たくさん原因がある気がする。いっそ離婚したほうがよかったとも思うし、最初から間違いだったともいえるけど、ラストは少し希望があって、いい終わり方だった。 -
小早川妻の要求の多さ・高さにイライラしっぱなし。
それでも、ここまでひどくないにせよ、似たりよったりなことは珍しくないだろうな、と思ってしまった。自分も含めてだが。
どっちかというと、川松教授夫妻の関係の方が、ありえな~い!と思えてしまう自分がいる。 -
100801
-
結婚は人生の墓場である。これがFA。