さよならの余熱 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466508

感想・レビュー・書評

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  • 個人的には前作の「ハニービターハニー」の方が好み。タイトルにもあるように、様々な形の「さよなら」に焦点をあてた短編集。さらりと読めるのだけど、ほろりと苦くて爪痕を残す。恋愛しなくても生きて行けるけど、むしろ恋愛なんて面倒なことの方が多いんだけど、ここにあるような目を背けたくなるようなさよならだっていっぱいあるはずなのに、やめられないんだよね。

  • 短編集。
    でも、どのお話も、どこかで繋がっていて、小説というより身近に起こっていることの様に感じた。
    加藤先生の書き方はやはり、巧い。


    「電話をかける」の主人公が恐ろしいです…思わず鳥肌が立ちました…。

  • ハニービターハニーよかは良い。でも相変わらず浅い。しかもダラダラしてる。

  • さよならって二度と会えないような気になるから怖い

  • やっぱり加藤千恵さんすきです。皆、浮気しちゃうものなのかなー。

  • ありふれた女子たちの、ごく普通の、だけど当人たちにとっては波立つ出来事。
    好きだったり恋しかったり、諦めたり欲したり。
    欠片のような短編集でした。
    個人的には、「特別な部屋で」と「バンドエイド」が好き。

  • ありふれた若い女の子のありふれた話。共感系恋バナ。と、思ったら初出が携帯向けサイトの作品も収録されている。なるほどです。『電話をかける』は少しだけ違う雰囲気でおもしろかった。

  • 恋愛短編集というには短すぎてカケラのような風景。

  • 感想はブログにのっけてます
    http://pastel-dulcet.jugem.jp/?eid=9

  • 短編好き、恋愛好きで同世代ならきっとグッと共感できる一冊。
    同じ街ですれ違ったあの人が抱えてそうな、素敵な恋愛のエピソードが
    一冊に凝縮されていて、さよならのクライマックスがすごく切なくなってしまう。
    なるべくなるべく共感しないように、心を奪われすぎないようにって読んでいても、
    自分の経験や周りの話とかとミョーにリンクしてしまって忘れられない話になる。

    私の地元は音楽の大きいイベントが行われる自治体なので、
    電車で2時間ほどかけ、そのイベントにデートに行くっていうことはよくある、等身大な話で、
    それがそこに行ったカップルのさよならに結びついているっていうにはなんともリアリティを感じた。

    心に刺さる別れの恋愛が読めます!

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著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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