マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 210
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466867

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目
    シリーズの語り手(今は亡き)サチさんの若かりし頃のお話
    時代、登場人物が違い いつもの雰囲気とは違うバンドワゴンを楽しませてもらいました。

    勘一さん、お父様の草平さん、お母様、他
    それぞれの人たちが魅力的に素敵に描かれていて、東京バンドワゴンのベースがここにあり! という感じ。
    勘一さんみたいな方がいたら、好きになっちゃいますよ。
    紺さん、青さんより魅力的でした。

  •  東洋バンドワゴンの第4作です。サチさんが結婚するいきさつが綴られています。終戦直後からしばらくの間の話です。ちょっと現実離れした設定ですが、物語なので、それもありでしょう。楽しませていただきました。

  • ドラマを見たからではなく、以前から好きだった東京バンドワゴン。シリーズ4巻目です。
    購入はだいぶ前ですが、今回のお話は番外編のような話で、勘一とサチの若い頃の話だったので、ちょっと違うなーと思い、購入してもなかなか読み始めることをせず、かなりの日にちが経ってました。
    ようやく読書の時間が出来たので、読み始めるとやはり面白い。
    2日ほどで、読了です。

    勘一、サチの二人の結婚までの話。
    そして、勘一の回りに取り巻く人たちの話。
    この方たちは、前作にも登場しています。

    最後に、我南人が産まれ、我南人の変わったしゃべり方、ミュージシャンになった所以がわかります。

    堀田家の家訓。ずっと変わらず受け継がれて、今の紺や青の世代になるんだなと。
    この本は、前作を読み返したくなる一冊でした。

  • なんの説明もなく、サチおばあちゃんの若いころのお話になっています。
    正直、え?あんまり興味ないんだけど…と、思いながら読んでいたのですが、これがなかなか、読み進めていくうちに引き込まれてしまいました。
    読み終わってからいろいろ考えました。
    このお話の最後に、ミュージシャンが生まれます。
    ほう、こういう土壌があって、ミュージシャンになったのね、と、わかりました。
    でも、結局、箱の中身はなんだったのかな?
    分からずじまいでした。

  • 「東京バンドワゴン」シリーズ語り手、幽霊のおばあちゃんサチさんの若かりし日のエピソード。

    いやいやいや。勘一さん、ちょっとスゴすぎ。盛りすぎキャラでしょ。でもこれも、サチさん目線のお話だと思えば、かくありなん。だって、サチさん自覚ないみたいだけど、勘一さんに一目ぼれしてるでしょ。

    東京バンドワゴンで、まさかまさかの国家陰謀モノ。結構都合よすぎるよなぁと思うところもあるけれど、現代のあの東京バンドワゴンの家族につながることを考えると、彼らの人物設定や心の動き、ポリシーみたいなものが、ストンと胸に落ちてきます。

    ちょっと悲しいものを胸に秘めた、優しくてあったかくて強い人たちの行動と気持ちを受けて、あのサチさんの、持ち前の包容力とおおらかさが尚いちだんと育まれ、そこからはじまる大家族のひとりひとりをふんわりしっかりと包みこんでいたんでしょう。あの家は、父ちゃんと息子の確執はあっても(笑)、嫁姑戦争は無縁そうです。

    しっかし、みんな大物だったんだなあ!

  • ついに、4作目。
    亡くなってしまったサチさんと勘一さんとの出会い?になったお話ですね~。こんなことがあったとはびっくり。これにつながったか~と思う話がみえかくれたりしますし。
    一番面白いというか、感動というか、良い話だと思います。

  • 発売当時に図書館で借りた本、読了済
    映像化に当り文庫本購入、読了
    東京バンドワゴンシリーズの始まりとも言うべき話し。
    古本屋東亰バンドワゴンが何故この様な居住まいでいられるのかがよく理解出来る。

  • 東京バンドワゴンから順に読んできたけど、「あぁ、そうだったのか」が、ある。
    一気に勘一が好きになった。

  • まさかのスパイもの。
    華族に財閥、陸軍、ヤクザにGHQまで巻き込む大風呂敷。
    古本屋は仮初めの姿、そのうちに三つ葉葵の印籠でも出しそうな展開。
    頭の中では、マリアは峯不二子、ジョーと十郎は次元と五右衛門、とすると勘一はルパン三世、サチはクラリスか?といったキャストで、007シリーズを演じている感じ!?
    人情もロマンスあって、とにかく面白かった。

  • サチさんの若いころの話。

    勘一さんかっこいい!!

    お父さんの草平さんも超恰好いい!!!

    その不平等を悩んでいては、前に進めない。
    幸せを噛みしめて、そうではない人たちのために何が出来るか。
    何も出来ないまでもどう生きるべきか。

    暴力に対抗する文化の力

    ブアイソーさん

    十郎さん

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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