小説フランス革命 9 戦争の足音 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468298

作品紹介・あらすじ

フイヤン派による弾圧で無実の人々が殺され、怒りに燃えるロベスピエール。そんな中、ついに憲法が制定され、改選議員による立法議会が開幕した。フランスの政治は新たな段階に入ったかに見えたが、諸外国からの革命に対する圧力は増し、その脅威に対抗すべく戦争を望む声が国内で高まってゆく。不穏な空気の中、ロベスピエールが取った道は。フランス再生はかなうのか?革命が岐路に立つ、第9巻。

感想・レビュー・書評

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  • 西洋の西洋の戦争に対する考え方を思い知るお話し

  • ジロンド派の台頭

  • デュプレイ家
    エレオノール
    健全な
    爪痕
    不平
    再建の誓い
    夫婦生活
    ピルニッツ宣言
    最後の議会
    市民の冠
    立法議会の始まり
    新人議員
    主戦論
    帰郷
    酒場
    国境
    静けさ
    パリへの手紙
    故郷の人々
    若者
    ペティオン
    最重要課題
    心の友
    内閣改造
    初仕事
    反戦論
    論争
    迷い
    怖いくらい
    来客
    同志
    去りゆく背中

    第68回毎日出版文化賞特別賞
    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)
    解説:池上冬樹(1956-、山形市、文芸評論家)

  • ルイ16世とジャコバンクラブがそれぞれ真逆の思惑から主戦論を。地元に帰って地方(国境地帯)の現状を把握したロベスピエールが反戦演説で孤立。反戦で共闘するかと思いきや、三頭派のバルナーブが自ら退場。あとサン・ジュストが初登場!(前回は手紙だけ)

  • 王の逃亡が失敗に終わり、国内が荒れるなか、ロベスピエールが一時の休息を終えて再び動き始める。地方と中央の差は、マスコミの発達した現代とはまた違うだろうと思うが、逆にそれがあったとしても、地に足を下ろす地方の人々と都会の感性にはやはり格差があるに違いない。その辺りのリアリティは果たしてどうなのか。やや現代の感覚に寄り過ぎな気がしないでもない。想像でしか補えない歴史の難しさがある。

  • よりによって戦争?

  • やっと読了。面白かった。
    革命中、何派の誰が、どんな経緯で、どんな論争を繰り広げ、どんな方針を打ち出していったのか?に興味があったので、この巻は興味深く読めた。
    次の巻が文庫化するまで話を覚えてるか心配。つーか、絶対忘れるわ。

  • ラストがなかなかよかった。
    純粋なロベスピエールがどうやって革命の中心にあがっていくのか楽しみ。

  • 第一部完、ということだけど、意外と中途半端な所で切られた感じ。続きの文庫化はまだまだ先かな?

  • フイヤン派への反撃もままならぬまま任期を終えた、ロベスピエールとペティオンに向けられた市民の言葉に涙が出た。パリの人々はきちんと理解していたのだ。

    しかし両者はそれぞれ別の道を歩む。かたや戦争推進派、かたや戦争反対派として。信念とは、政治とはなんなのか。

    敵と憎んだ男のまさかの戦線離脱により、第1部は終了した。文庫化まで待てるかしら…。

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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