ボーダーライン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 806
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474510

感想・レビュー・書評

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  •  カリフォルニアを舞台にした一種の私立探偵物語。主人公を探偵免許を持っている日本企業の一員にすることによって、一種の日本人論のようなものを、底が浅いながらも物語に入り込ませている。
     まあ、そこに注目されるのはやや作者の本意とは離れるだろう。「生まれながらの殺人者はいるだろうか」という問いかけが、後半以外那智からで読むものに迫ってくる。そういう意味ではやりきれない話である。また、最後の方での主人公の行動や、たくさん出てくる小さなエピソードが、ねらっているところはわかるながらも、もうひとつ効果を上げてないような気持ちがした。
     が、話は面白かった。アメリカ風の探偵物語として、水準に達しているように思う。

  • 麻薬ギャングもの。著者のホワイトアウトが面白かったので続けて読みました。

  • なんだか、外国人作家の翻訳ものを読んでるような雰囲気になってきた感じ。根っこのストーリーラインもあまり共感できるものではなく。。まぁまぁ楽しめたから、中の下ってところでしょうか。。

  • サムは今まで出会ってきた人々のお陰で、道を外さずに済んだのだと思う。
    真吾については、その心を知る由も無い

  • 面白かったです。まあ、とんでもないモンスターがいたもんだ。でも、ちょっとリアリティがないかな?彼女が消えたのはそういうわけだったのね。まったく読み取れなかった・・・なるほどね。

  • アメリカが舞台のハードボイルド。

  • 少し読んでは中断し、読んでは中断しと日にちもかかったせいかまあまあだった。アメリカで探偵のライセンスを取得し損害保険会社で顧客の日本人の世話をしていたが、ある日日本人の若者の行方を捜す調査が依頼される。何故か詳しい事情を知らされないまま調査を始めると、若者の周りにはかなり危険な事件が続発している。前任の探偵は行方不明になっている。ついに行方を探し当てた探偵の前に現れた若者は無邪気な笑顔を向けてきたが、その笑顔のまま銃で撃ってきた。この誰をもひきつける笑顔の持ち主は罪悪感なく人を傷つける事のできる凶暴な男だった。人を傷つけてしまった罪悪感を心に刻み付けたまま苦しんでいる人々の話が前半よく出てくるがそれが後になって効いてくる。もっと集中して読んだらもっと違った感想もあったろうがなにぶん切れ切れに時間が空きすぎたせいか内容を追っただけで終わった気がする。

  • 長かったっす。なかなか面白かったです
    時間かかったけどね。この作者の取材能力には定評があるらしいですな。リアルに探偵とはこういう感じなのかな?と思ったり

  • 探偵の人探しのはなし。その探してる人ってのがどーしようもないワルで、ニコニコしながら無邪気に発砲する。こう書くとなんか面白そうな話だけど、生まれながらに悪い人なんかいないとかのテーマで中途半端。ハードボイルドにも徹してない。真保さん、私はどつまんなかったです。

  • おーーこれは面白かった!LAでPIをやっている主人公が生まれついての犯罪者にかかわってしまう話。普通の親、普通の家庭で育っても生まれたときから凶悪な血が流れている子っているのかな〜と考えさせられた。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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