- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087476200
感想・レビュー・書評
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もう重い重い。長野作品でこんなに重い話を読むとは思わなかった。4章の頭でうわあ、その後は正午もだけど凛がだんだん可哀そう。省子や千尋が傍にいたときと比べて、凛一に感情移入する場面が多くてつらかった。最後の正午の「寛してください」は泣かされた。しかし、そのあとブツ切られてびっくり。正午はどうなったんだ。
それと、凛一が千尋をそこまで想っていたとは思わなかった。いや、1、2作目でも何度かそういう話は出ていたけど、それにしてもつかずはなれずなイメージが強かったのです。過去にあった「なにか」が気になって眠れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好き。女の子に毒があるよね。
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正午が好きです。
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よかった。
長野先生は少年を書かせたらピカイチだと思う。 -
みんな相手のことを想うあまり、自分の感情を表すことに不器用になってしまうんだろうな。
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凛一と氷川の関係がちょっと前進?
心配なのは正午かな…。
偽善の話にはとても共感できた。
凛一の刹那的生き方も、氷川の感情にまっすぐなところも、嫌いじゃない。むしろ好感を覚える。
とりあえず、凛一の人間味がシリーズ3つ目にしてようやくだいぶ見えてきて、良かった。 -
白昼堂々シリーズ三作目
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【3】あらら、結局、氷川とはどうなの?良く分からなかったなぁ。このままダラダラ着かず離れずなのかな?千迅さんとういう、これまた色事師が出てきて一族内で自給自足できそうな気がするけどw。正午の件は『トーマの心臓』のユーリを彷彿。立ち直れるのか?立ち直れるとしたら何が切っ掛けとなるのか?いろいろと気になる事の多い巻であった。
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シリーズ3作目。
読んでいる時、まさにこのシリーズは1冊ずつが凛一の物語の起承転結になっているのだと確信した。
転であり、物事ががらりとひっくり返るのにふさわしく、今回は正午(まひる)のお話である。
両親を亡くし、家を継ぐ重圧と報われない恋にうじうじしている凛一と対照的な存在である正午の闇が顕在化することで、凛一のキャラクタを浮き立たせている。
正直前の2冊は、BLより高尚な同性愛小説という印象しかなかったけれど、人間の心理をえぐる文学であると感じた。
特に眩しい光の中のラストシーンがいい、幸せのなかの無常感。
それにしても凛一は氷川が大好きだな。
千尋の異母兄である千迅(ちはや)が登場し、彼に自分のことは何番目に好きだと聞かれて
「四番目」
とあっさり答えるところとか、並みの女なら反感しか抱かれないのに、凛一らしいと思わせられる。
とても不器用だけど正直な少年である。
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