- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087478518
感想・レビュー・書評
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すれ違いの連続で夫婦関係がどんどんと夫婦関係が壊れて行く。
最後には、お互い「愛がほしかった」ことに気付く。
心の底には純粋な愛情があるのに、お互いの誤解やすれ違いが歯車を狂わせてしまうなんて、切ない。
素直な表現、伝え方、大切だね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初読:2008年清明
ある夫婦の結婚生活についての長編小説。
ちょっと問題が起こり過ぎなんじゃないかと思うけど、
世の中の夫婦が一度は直面したことがありそうなことばっかり書いてあります。
離婚ってしようと思ってもそんなに簡単にできるわけじゃないよね。
そうやって踏み留まさらざるをえないことの方が多いんじゃないかと
前から思ってます;; -
ある一組の夫婦の長い生活が綴られている一冊。
夫婦ってなんだろうって考えさせられて、自分だったらどうするだろうかと思う。幸せとか共有する楽しさや悲しみや苦しみそういった全てのものが込められたとても貴重な小説だと思う。 -
ヒロインのくだらない理想の結婚に対する思い入れも、なんとなく苦笑いしながらも共感してしまいました。
ここに登場する、ヒロイン永遠子は、まさにバブルの時代に、その味を充分に吸った女。
そして、それを満喫できる要素、美しさ、華やかさを充分に備えた女性。
その彼女が、「人に羨ましいと思われる結婚」をした瞬間から始まる、不本意な毎日。
まあ、彼女、お世辞にも「いい奴」とは言えない。自己中心的なわがままな女性といえるだろう。
でも、そんな彼女の不満は、どこか、私が声にしていない声である部分でもあったりして・・
簡単に言ってしまえば、永遠子も文彦もまだ、大人になりきれていない、幼稚さを残したまま、
バブルの毛皮を着込み、自分を一人前と勘違いして結婚した。
結婚して初めて、自らの手で、全ての責任を取らなければならない、
日常の生活を目の当たりにして、戸惑い、戸惑い、戸惑い、
いろんなエゴにぶつかりながら、生きていくために繰り返される日常平凡さしばられながら、
そんな日常経験の積み重ねのなかで少しずつ大人になっていく。
彼らに襲う、自らの恋愛における不始末、トラブル、バブル崩壊の痛手等々は
あまりに「これでもか!」ってな具合で、いくらなんでも「ここまでそろわねーだろ!」
と突っ込みたくなる部分もありますが、まあ、それは、小説の世界。
なんといっても、筆者が女性なだけに、ヒロインの不満の描写はリアルです。
なんだか、全編にわたり、妙に共感してしまいました(笑) -
唯川恵さんの本で唯一気に入った本です。
他はあまり好きになれない…。
結婚とは?理想と現実を巧く表した作品。
夫婦のあり方を過大も過小もせずに描く、共感を抱く物語です。 -
なんかむなしくなりました。。。
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バブル期の社会情勢を知らないものにとって、
派手婚というのは、過去を振り返るTV番組で程度しか見たことがない。
女性が男性に金を貢がせる。
男性は女性にお金と引き換えに美しい女性をものにするというステイタスを得る。
この主人公永遠子も、その時代を20代前半の若い時期に、生きた女性だった。
だからこそ、バブル崩壊後の時代を苦しく、絶望に感じたのだろう。
ものの豊かさが、心の豊かさをもたらすのか?
というテーマは往々にして論ぜられるが、
その答えが完全にYesでないからこそ、度重なる喧嘩につながる。
永遠子の親、そして義理の両親は、家庭を築くことの難しさ、
そして最終的に、人は一人であり、自分の存在価値を見出すことの重要性を解いている。
だが、独りでありながらも、誰か人と助け合ってしか生きれないという事実もこの小説は露呈している。
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結婚って・・どうよ!って感じ。
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ベストよりもベター。
後書の言葉、響きました。 -
友人に進められ読んでみました。
結婚ってこんのものだと、実際結婚生活を営んでいる私は妙に納得してしまいました。
いろいろなことを乗り越えて家族になっていくんだな〜としみじみ感じました。