- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087485929
感想・レビュー・書評
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中学時代に椎名誠は全部読んだ(はず)なんだけど、これは最近読み直しました。
まず視点が素晴らしい。
次にSFとしての構成力が素晴らしい、と思う。
硬派だな、と。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
独特の世界観と設定、そして何よりも「言葉」 アドバードを読む前に同じ著者の「武装島田倉庫」を読んでいたからだとは思うが、そこまで難解とは感じず気が付いたら椎名ワールドにハマっていた。寝る前に読んでいたら、読み終わった後に興奮でしばらく寝られなかった。あえて全てが解決しない終わり方が好きなもんで、この終わり方はよかった。もし映画化するならアニメの方が向いていますかね。 「広告」が様々に展開している今だからこそ、余計に読んでいてゾクゾクするものは感じられた。
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エッセイが多い椎名氏の代表的なSF作品。かなりはまります。
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小学生の頃、椎名誠を読まされた。今はどうか知らないが、その頃は中学受験に「岳物語」から国語の問題が出題されるのが流行ってたらしくて、とにかく読まされた。岳物語以外にも椎名誠のメインである登山紀行ものなども読んだけど、まあ、それ以上でもなくそれ以下でもなく、正直インドア人間な僕には、そんなアウトドアをかけまわり、黒く日焼けするそんな生活はどうでもいい、興味の範外だった。ところが同じ椎名誠でも、決して読めと親も塾もすすめなかったこの本は、底なし沼に落ちるかのように、僕をずるずると引き込んでいった。文中に容赦なく登場するわけのわからない固有名詞。(例えば「ねご銃」とか。どんな銃?)今ならそういうものだとひとまず割り切って読み進めるのに、小学生の純朴な僕は、この奇妙でけったいな文章に引き込まれた。SFというと、退廃モノが好きな僕は、きっとこの小説で刷り込みされてしまったのかもしれない。そんな退廃の中に「広告」が群生しているという、奇妙な現実感を、小学生だったあの時に感じたのは、幸運だったかもしれない。確実に、この作品は僕の原点と言い切ることができるね。
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少しずつ世界観に引き込まれていく感じがすき