69 sixty nine (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496284

感想・レビュー・書評

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  • はじけるエネルギーで溢れた一冊。
    いい意味で、村上龍っぽくないなぁという印象。
    1969年は、まだ私の両親すら小学生だった時代だから
    もちろん私にはこの内容がイメージし難いけれど
    ポップな雰囲気に引き込まれた。

    無垢な不良と、米軍基地と、民主主義。
    内に秘めた不純な動機と、パワフルな自我。
    眩しい。
    私だって、2年前は高校生だったのに。


    一つ、学んだ。暗く反省しても誰もついてこない。
    (本文より抜粋)


    作者の実体験がもとになっているらしいけれど
    一体どこまでが事実なのかな。
    方言というベールに包まれながら
    身体の中にドクドクと流入するエネルギーを最大限に発揮して
    思い切り笑うケンの姿に村上龍を重ね合わせて
    なんだか、とても羨ましくなった。


    結論:九州男児はカッコイイ!

  • 面白かった気がするが、金城一紀のがなんか全然好きだ!

  • 若さがあふれるね。
    何度も”というのは嘘だが”に笑わされた。
    1日でダーッと読みきれます。

  • W村上なら断然春樹のほうが好きだなあと思ったはじめての龍作品。これは楽しい小説だといいますが正直そこまで好みではなかったです。まあ書いていて楽しかったんでしょうがって感想。主人公はなんだか非常にオトコノコでついていけない。みんなこんなもんなのかなあ。

  •  1969年、学生運動が高まる中、ケンは九州の西の端にある基地の町の高校3年生だった。ケンとアダマが69年の夏をかけ抜ける、明るくキケンな青春小説。

     夏だーーー!!!村上龍は夏に読め。

     高校最後の夏か。「これから花火行くんだ〜だって高校最後の夏だよぉ?」とか言いながら、明らかにイチキューの暑苦しいピンク色の浴衣をピラピラさせて、鶏ガラみたいな女の子(偏差値40)が予備校の夏期講習に来たことを思い出した。ばかみたいだったけど、楽しかったんだろうね。

  • 久しぶりにハッピーな小説読んだ。ドンチュノードンチュノー。

  • 安藤政信が好きで、つい読んでしまったところ本当にはまった。
    人生、お祭みたいに楽しまないとね!

  • わたしもブライアンジョーンズのチェンバロの音のごたる感じで
    生きていきたか。

  • ほぼ同世代なんですけどね、なんだか乗り込めませんでした。
    同世代とはいえ、私の方がやや若い。全盛だった全共闘は知ってるけど、私の頃はすっかり変な方向に走り、むしろ孤立していた。たった数年の違いですが、逆にそれが大きなギャップなのかもしれません。
    この本は学生運動を主題にしてるわけでは無いのですが、どうもそこのところが引っかかったのか、なんだか白けてしまった感じでした。
    一般的には「面白い」という評価なのですが。。。

  • 心と、行動は別なんだね。
    仲間を裏切ることは恥だ って思ってても、警察が相手じゃさすがに…

    楽しい気分になれる作品だった!!

  • とにかく楽しい!!!

    男子高校生はこうあるべきです。
    妄想と冒険と、可愛い女の子が大好きならそれでいい。
    私も男に生まれてこういう青春したかったー

    バカになれるのって最強なんだと思います☆

  • そのときの青春や時代が濃縮されて詰まってる。
    『「どうして、醜いものとか汚いものとか、わざわざ見なくてはいけないの?」小鹿のような瞳でそう言われると、答はみつけられない。…くちづけどころではなかった。』

  • 楽しく生きることの大切さを知りました

  • 1969年を生きていないのに懐かしい感覚。
    楽しい青春だーねー。

  • 映画にもなった青春小説。
    高校生がメインなので、楽しく読め、何か懐かしくもあります。
    村上龍の作品の中でもとっつきやすい作品です。

  • 疾走感ー!
    教師を目指しているわたしにとってあとがきがかなり心ぐるしかっ、た・・・
    うそつきな大人にならないようにしよう・・・
    「楽しんで生きないのは、罪なことだ。」

  • こりゃいかんやろも。

  • 親の世代くらいの話なんだろうけど、
    学生運動とかそのへん、、、
    実はそのくらいの時代のことを知らなさ過ぎるのでポカ━━(゚Д゚;)━━ン!って感じでスタート。

    出てくる本の名前も何もかも????
    ただ楽しそうだな(゚Д゚)って雰囲気だけは
    つかめたつもり。

    何だか変なキモイ方々が登場してる気がする。
    自分の青春時代らへんとは微塵もかぶらない。
    どこか遠い異国の話を聞いているよう。

  • 楽しい。

  • 破天荒な龍さん

  • 1969年。村上龍さんの高校生時代を描いた話。
    時々、字が大きく表示されていたりして電車で読んだらちょっと恥ずかしい。
    こういう時代があったのかと思ったり。

  • 読んだのはハードカバー。なんか熱いなぁ。ちょっとついていけない所もあるけど。ホントに作者はこんな体験したのだろうか。楽しい本。

  • これって実話?
    だとしたらかなり村上龍は好みだ。。。
    アフォ加減がたまらない
    しめでは妄想だとは言っているけれどそんなぶっ飛んだ考えができるだけの脳みそは素晴らしいと思う

    購入したのは上のチビが入院中に病院で暇つぶし程度に・・・妻夫木も表紙だし。。。
    なんて軽いノリで売店で買った。
    これがいけなかった...
    入院している部屋は4人部屋で子供と付き添いの母親達がいる部屋
    読書をするのは決まって子供達が昼寝をする時間か、夜子供が寝てからの時間になる
    起きている間は賑やかな子供部屋だが、寝ている間はここぞとばかりにどの親も一緒に寝たり、本を読んだり、個々の時間を満喫しているのでとても静か。。。
    駄目なのだこの本は。その静かな雰囲気を壊してしまう。
    笑いたくて笑いたくて堪らない
    堪えなければと思うと尚更に可笑しくてもだえてる自分のアフォさに更に可笑しくなってしまうのだ
    そしてついに吹いたwww
    「ゴファwww」
    うふふでもなければあははでもない。
    堪えていた笑いだからゲロのようだった。
    更に自分の品の無い噴出し方に声を殺してヒーヒーベッドの上で笑い転げた。
    すると向かいのベッドのお母さんが、私が発作でも起こして苦しんでいるのではないかと勘違いして心配そうにカーテン越しに声を掛けてくれた。。。
    「ごめんなさい。ちょっと小説があまりにも可笑しくて...」
    あくまで私が悪いのではなく村上龍が悪いと人のせいにしてしまった
    ブックカバーを掛けているので何の小説か相手にはわからないのでしめしめと思っていたが、私のあまりの笑いように
    「なんていう本なの?どんなシーン?」
    突っ込んで聞かれてしまった。。。
    「・・・。あ、やぁオモシロイシーンです。」
    答えになっていない。

    でもだからと言って素直に学校で野○をするシーンです。とはいくら品のない笑いの私でも言えない...

    なので決して通勤通学中の車中や静かにしなければならないような所でこの本を読むことはお勧めしない。。。
    しかし自分との我慢比べや羞恥プレイがお好きな方は是非どうぞ

    2004年いつだったか読了。。。

  • これぞ「青春小説」!
    不滅の「高校生、青春小説」だといいたいくらいです。爆笑、なぜか納得・・・そしてまた笑う。「バリケード封鎖」のところは・・・絶対に見逃せません。何度読んでも、笑ってしまいます。読み終わった後に、なぜか「元気」になったような気持ちになりました。
    そして、自分も思いっきり熱く燃え盛る時間を駆け抜けた気持ちになりました。

  • 溢れかえる若いエネルギーと足りない知性。
    笑えてわくわくしてドキドキする。

  • 村上龍は「陰」な小説が多いが、これは非常に珍しいタイプの小説で、「陽」な小説である。純粋に声を出して笑える程面白い。

  • 青春っていいなーーーーと思いました
    映画は見てません

  • 1969年が鮮明に描かれている。その時代に自分もバリ風とかやってみたかった。

  • 青春?父親の教え子のヤクザ(だっけ?)の人がかっこよかった。

  • 2007.08
    爽快感。良い本だった。でも記憶にはあんまり残らんな。ハワイの思い出。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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