シャーロック・ホームズ傑作選 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520316

感想・レビュー・書評

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  • シャーロック・ホームズ傑作選。
    6作品収録。

    シャーロック・ホームズはFGOのイメージや勝手なイメージがあったけどそこまで変人で神経質で話を聞かない人って訳ではなかったのが意外。
    観察眼に長けていて、ワトソンと仲良くて、推理大好きマンみたいな人。

    ホームズにとって恋愛は素晴らしい精密機器に紛れ込んだ砂のひと粒らしい。なんの影響もないのではなく大きな障害となるという意味で。

     「ボヘミア王家のスキャンダル」
    初めて読んだシャーロック・ホームズがまさかの失敗に終わるとは。
    シャーロック・ホームズを見破ったアイリーン・アドラーが美しくかっこいい。男装気になる。

    「赤毛連盟」
    赤毛の人が集まる様子を映像で見たくなった。

    「花婿の正体」
    花婿の招待は義理の父。分からないはずがないだろうと思ったが。

    「五つぶのオレンジの種」
    最後の終わり方が絶妙に怖い。
    5粒のオレンジの種を送り付けていた彼らはホームズから5粒のオレンジの種を送り付けられ謎の死を遂げる。

    「ゆがんだ唇の男」
    これまたゆがんだ唇の男の招待は依頼した女性の夫。意外と儲かるらしい。そのメイク技術を別に生かせたら良かったのに。

    「まだらの紐」
    そんな蛇はいないらしい。

  • 久しぶりに古典物のミステリーを読みたくなり、「コナン・ドイル」の『シャーロック・ホームズ傑作選』を読みました。

    「シャーロック・ホームズ」モノは、2007年12月に読んだ『シャーロック・ホームズの事件簿』以来なので、ほぼ3年半振りですね。

    -----story-------------
    ミステリー界のスーパースター、「シャーロック・ホームズ」。
    ロンドンを舞台に鮮やかな推理力と機敏な行動力で難事件を次々と解決する。
    赤毛の男を募集する、という新聞広告の謎を追う『赤毛連盟』、自ら生命の危険をおかし、真相に迫る『まだらの紐』など、6つの怪事件に挑む名探偵「シャーロック・ホームズ」の大冒険。
    -----------------------

    収録されているのは、以下の6編。

     ■ボヘミア王家のスキャンダル
     ■赤毛連盟
     ■花婿の正体
     ■五つぶのオレンジの種
     ■ゆがんだ唇の男
     ■まだらの紐

    多分… 子どもの頃に読んだことのある物語もあったと思うけど、ほとんど覚えていなくて新鮮な感じで読めました。


    ≪以下、ちょっとネタバレありです≫


    『ボヘミア王家のスキャンダル』と『五つぶのオレンジの種』は「ホームズ」の失敗談。

    『ボヘミア王家のスキャンダル』は「アイリーン・アドラー」という女性に出し抜かれ、「アイリーン・アドラー」は「ホームズ」が唯一?尊敬する女性となったようです。
    結果的に依頼人は満足してくれたので、「ホームズ」的には敗戦でも結果オーライというところでしょうか。

    『五つぶのオレンジの種』は依頼人を救うことができなかった(結果的に犯人は懲らしめたようですが)んですから、「ホームズ」も万能ではないということですね。


    まぁ、「ホームズ」が完璧な探偵かと言うと、そんな感じじゃないですよねぇ。

    巻末で作家の「高橋克彦」が「ホームズ」のことを「理想的な探偵像からもっとも離れている位置にいる人物」と評していますが、まさにその通りで、、、

     ・好奇心だけは人一倍
     ・極端な人嫌い
     ・コカイン(麻薬)とタバコの愛好者でしばしば幻覚に悩まされる
     ・変質的な変装好きなうえに自信過剰
     ・鼻持ちならない貴族趣味をひけらかす
     ・謝礼をキチンと要求
     ・唯一の理解者である「ワトスン」を無能と嘲笑い、顎で使いまわす

    等々、身近にいると嫌なヤツですよねぇ。

    ですから、失敗談があっても、それはそれで「ホームズ」の魅力になってイイ感じがしますね。


    定番ですが、イチバン面白かったのは『赤毛連盟』かな。

    店主をうまく誘い出し、その間に地下で淡々と強盗の準備を… なかなか良くできた作品だと思います。


    『花婿の正体』と『ゆがんだ唇の男』は変装ネタ。

    『花婿の正体』は若い義父が変装して義理の娘をたぶらかし、『ゆがんだ唇の男』は失踪し夫がホームレスに変装して大儲け… いずれも、途中で先が読めちゃったかな。

    『まだらの紐』の殺害手段は沼毒蛇… ちょっと非現実的な感じがして、ちょっと残念。



    全体的には、まずまずでしたかね。

    でも、19世紀後半のロンドン ベーカー街に現実逃避できて、愉しい時間でした。

  • ついにホームズ初めて読んだよ!
    不思議な事件をなんでもなさそうにスルスル〜っと真実へ運んでいく観察力、とても軽快だった。

  • ホームズを読んだことがないと言うと友人が貸してくれた。
    大人向けのサスペンス、ミステリーに比べると事件の残虐性や異様性は低いが、児童文学らしく読みやすく優しく、心がホッコリする話が多かった。

  • なかなか興味深かった。
    長編も読んで見たいと思った。

  • ホームズものその2。

    短編6話収録。
    どの話も、「こうなるんだろうな」というのが途中で大体見えてくる。なんとなく、「どこかで読んだような話だ」と思うのは、これを祖として今のミステリーができあがってきているからなのだろう。

  • 小学生以来のシャーロック・ホームズでした。
    表紙に惹かれてだいぶ前に買って本棚の肥やしとなっていましたが、改めて読み返しても面白い!
    しかも傑作選なので選りすぐりが集められていて、まだシャーロック・ホームズを読んだことがないという方におすすめです。
    この本に載っていないお話も読み返そうと思いました。

  • まだらの紐と赤毛連盟は昔漫画版で読んだことがあるけど他は初めて見た。ような気がする。
    昔ホームズにはまってたくさん読んだはずなのに、全然覚えてなかった。

  •  ≪ナツイチ≫星野桂さん(ジャンプで≪D.Gray-man≫を描いている人)カヴァー。
     文字が大きめで見やすかったです。
     ≪まだらの紐≫は読んだことがありましたがほかは読んだことがなかったので読めてよかったです。

    ・ボヘミア王家のスキャンダル
    ・赤毛連盟
    ・花婿の正体
    ・五つぶのオレンジの種
    ・ゆがんだ唇の男
    ・まだらの紐

     まさか≪KKK≫が出てくるとはね……(白人主義で黒人ほかぶっ殺しまくった集団)

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2023年 『コナン・ドイル① ボヘミアの醜聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アーサー・コナン・ドイルの作品

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