アンの愛情 (集英社文庫 モ 8-3)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605624

作品紹介・あらすじ

アンはプリンスエドワード島を離れ、ギルバートとレッドモンド大学に進む。初めての都会、新しい友フィル、パティの家での楽しい日々、勉強と小説執筆、休暇ごとの帰省。娘盛りのアンは貴公子ロイに出会い、青年たちからの求愛に戸惑いながらも、やがて真実の愛に目ざめ、大人の女性へと成長していく。英米文学と聖書からの引用を解説した日本初の訳注つき全文訳アンシリーズ、感動の第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • アンブックスシリーズも3作目となりました。
    全然知らない領域に入っているので新鮮な気持ちで読んでおります。
    アンもすっかりモテモテレディーになってしまったので、ロマンス主体の話になってきております。それが悪い訳ではないのですが、コンプレックスが払拭されてしまった彼女の魅力が半減していると言わざるを得ないというのが、正直な気分でございます。
    個人的にはマリラのぶっきらぼうな優しさが好きなのでもっと出てきて欲しいけれど、既にアンへの愛情が不動になっているという所で、登場はあまり多くないです。

    今回は女の子だけで家を借りて暮らすというのが一番目新しい事なのですが、まさに今はやりのシェアハウスというやつじゃないですか。今読んでも全然違和感無いし、女の子たちの楽しそうな姿や恋愛事情なんて、今の子たちより彩り豊かなのではないでしょうか。
    そしてアンの心をとらえるのは誰なのか?という大きなテーマについてもしっかり決着がつく事となります。まあこれは読む前から知っているんですけどね。

    ちなみに僕の理想のアンは80年代に日本でも劇場公開された作品の主演を演じた、ミーガン・フォローズです。とっても可愛らしくて気の強さもしっかり出ていてグッときます。当時小学生だったのですが、少々恋心を抱いておりました。

  • アンの青春から続いて、大学生活を迎えたアン18歳から。
    生き生きと勉強に仲間との生活に過ぎて行く日々の描写は、
    想像の世界のアンが現実の世界が多めになりましたが、なおさら楽しく読めます。
    ダイアナはじめ周りが結婚していき、楽しかった時代が過去になる寂しさを感じるアンに少し冷や冷やしましたが、
    大人になりタイトルの愛情の本質に気がついたアンにホッとしました。続編のアンの夢の家で
    また続きを読めるのが楽しみです。

  • 好きだなー、夢中になってしまう。
    アンになる夢まで見ちゃった。ダイアナと一緒にね。
    大人になったアンは、人間らしいのにたまらなく魅力的で、誰にでも愛される人。
    あとやっぱり注釈が好き。
    文学ってこうやって読むのだなあと、今更わかった気がする。
    双子のドーラが少し可哀想。
    ドーラはドーラなりに適応しようとそうなった訳で、愛情をデイヴィと同じくらいかけたら変わるのではないか。
    その内出てくるかなーと思ったけど、ドーラの話題が一向に出てこなくて淋しかったです。
    ことほどさように、感情移入してしまうシリーズ。

  • 24.9.22 読了。
    「人生という宴において、ユーモアは、もっとも香り高い香辛料である。きみの失敗を笑え、しかし失敗より学べ。きみの悩みを笑い飛ばせ、しかし悩みから強さを収穫せよ。君の苦労を冗談にしろ、しかし苦労に打ち勝て。」が響いた言葉。
    ギルバートとアンのロマンス、最後のプロポーズにきゅんきゅんした。
    そして、古代ギリシャのスパルタ人に地味に驚いた。
    松本侑子さん訳は知性溢れる感じだ。

  • 平和は決して刺激的とは言えず、裏腹に退屈なものである。当時なら女性であればなおのこと、狭隘な世界で生きねばならぬ辛さもあっただろう。そうした人生に光を当ててくれたのがアンであり、彼女の十八番“想像の余地”であったに違いない。

  • 『赤毛のアン』シリーズの第三弾、『アンの愛情』。
    幸せな思い出のつまったグリーンゲイブルスをはなれ、下宿生活をしながら、
    念願のレッドモンド大学に入学。
    英文学の学士をめざして勉学にはげむ。
    はじめての都会生活にとまどいながらも、昔なじみの女友達や、あたらしく友人となったフィルとともに、古い趣のある民家『パティの家』を借りることになる。
    ギルバートとの関係はどうなるのか?
    突然、まさに王子様然として現れたロイとの関係は??

    ますます先が気になる第三弾。

  • 作品当時の恋愛事情と現代のそれとのギャップ。
    「赤毛のアン」程の感動はなし。
    しかし、死、来世について、ルビー・ギリスとの会話が、深い印象。

  • 10.8.30 読書開始

  • よい作品だった。夢のような青春の日々である。また、真実の愛情(最近はとんときかないが)についての深い洞察がある。『赤毛のアン』シリーズは、やはり書物で読むべきだ。主人公の魅力は、文字による想像に適していて、映像化してしまうと興ざめな気がする。

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