リーチ先生

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087710113

感想・レビュー・書評

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  • また、久しぶりに陶芸したくなった!

  • 本を読んで、実際に大分県小鹿田焼の里を訪問しました。わずか9軒の窯元さんがひとつの集落に密集していて、唐臼の音がどこにいても聞こえてくる素敵な場所でした。
    リーチ先生の足跡は近くの陶芸館で見ることができますが、亀ちゃんの子孫の方の作品もギャラリーで見ることができ、現代とつながっていることがとても不思議な感覚でした。
    小鹿田焼や民藝品と親しい距離にしてくれた本に感謝です。興奮してお皿6枚も買っちゃったよ。

  • 一万円選書

  • 自宅の食器棚にある食器たちはほとんどが安物の大量生産品だけれど、数少ない作家さんの陶器たちを改めて愛でたくなった。
    日用品の中にある壮大な物語を知り、民藝をもっと知りたくなった。

  • 民藝の一端に立ち会ったかのような壮大なストーリー。民藝が日本でどう認識され、イギリスをも巻き込んで新しい価値観としてどうやって認められていったのか。芸術を愛する人たちの交流がすがすがしい。
    そうそう、原田マハさんの本がすきなのは、妙にいじわるな人がいないからかなと思いました。

  • 芸術の道を志して来日したバーナード・リーチとそこに大きく関わる人たちの物語。リーチに弟子入りした亀之助の視点から描かれる。リーチは日本で柳宗悦や高村光太郎などの若い日本人芸術家たちと出会いそして陶芸と出会う。「用の美」に魅せられてとことん追い求めた人々。大きな夢を追いかけて。フィクションだけど当時の日本の雰囲気がそこかしこに漂う時代小説のようでもあった。浪漫だね。

  • 「いいや、カメちゃん。君はひとりじゃない。どこに君がいようと、私は、君とともにある」

  • 巡り合わせとは、数奇なもの。熊本住んでいるので、小石原、小鹿田のどちらも訪れた事がある。明治にこんな面白い人がいたとは。それを小説にしてくれた事に感謝!だってグイグイ引き込まれるんだもの。

  • 読み終わってすぐバーナードリーチの作品が見たくなって、
    日本民藝館に行ってしまった。
    やっぱり原田マハさんのフィクションとノンフィクションの織り交ぜ具合が絶妙で、
    愛があって魅力的なお話でした。

  • 画家で詩人のウィリアム・ブレイクと言うイギリス人がいる。彼が、とても興味深いことを言っているよ。それはね、こういう言葉だ。「欲望が、創造を生む」
    彼は芸術によって東洋と西洋を網合わせようとしている。リーチは、人類がはるか昔から実現を願い続けてきたことを、芸術家として初めて達成した人物として、語り継がれるのではなかろうか
    深いシワが刻まれ、カサカサになって、陶土が染み付いているかのようだ。紛れもない、陶芸家の手であった。数々の作品を創り出してきた、世にもまれな手。この手にどれほど憧れ、励むされてきたことだろう
    2月13日に大原美術館に行ったとき、リーチと河井寛次郎の作品が展示されていた。駆け足で回ったので、記憶していない。惜しいことをした

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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