梟の一族

著者 :
  • 集英社
3.55
  • (14)
  • (46)
  • (55)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 352
感想 : 53
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711769

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久しぶりの福田和代。
    デビュー当時は、クライシス作品が多く、何を読んでも面白い印象だったが、最近の作品は現実離れしていて、架空の設定が多く、序盤から挫折気味…
    「梟」と呼ばれる人々が住む集落が、何者かに襲撃され、集落が全焼、1人の遺体が発見される。その襲撃から1人逃げ出した史奈。様々な人と出会い、「梟」の集落に何が起きたのかを探っていく。
    次から次へと新たな登場人物が出て来て、敵か味方か分からないところはスリリングで、展開自体は面白い。
    でも、やはり「梟」の謎の部分等は浮世離れ感が強すぎて、読み終えた時に残るものはあまりない。
    エンターテイメント作品としては面白いと思うけど、私が作者に求めているものと違うから、個人の感想としては微妙。

  • 話自体は面白く、梟の最後の一人とされる史奈は、やはり梟として混じり気のない子を産むことができるという点で命を狙われる。
    〜ずっと大人びた雰囲気だったが、少女らしく顔を赤らめた〜等のような、態とらしい恋愛要素がたまにねじ込まれており、好きになる過程が大して書かれていない割に体を張って守るのは好きだからだ、と言われても違和感があり、微妙。それがなければ普通に楽しめた。

  • 2022.4.14読了
    著者の作品は初読み。
    日本の伝承が好きなので、気になって手に取った。
    期待を裏切らず、とても面白かった。
    またこの著者の作品を読んでみたい。

  • あらすじ
     榊史奈。16歳。滋賀の山の中にある集落に住む高校生。ある夜、集落が何者かに襲撃される。実はこの集落は昔から
    梟の一族が住んでいる。一族の特徴は眠らないこと。そして身体能力が優れていること。そのための鍛錬も子どものころから行っている。集落全員は誘拐され、史奈は集落から出ていった人たちと協力しながら、真相を探っていく。

     面白かったー。最初のページから「何?何が起こるの?」と展開がわからなかった。現代の忍者もので、あんまり読んだことないジャンルだったけど、滋賀の地形にしても、忍者の能力の生かし方にしてもディテールが細かくて、納得しながら、かつぐいぐい読める。しかも、戦国時代から続く歴史も組み合わさった、すごく楽しんだ。続編あるのかな。

  • 特殊体質、それを他人に隠しながら生活するのはつらそう。
    その能力をよく知りたいと思う人間がいるのもわかる。
    他人のことは気にせず、自分は自分という生き方ができれば問題など起きないのかもしれないなぁ。

  • 表紙を見て絶対面白いと思った。

    眠らない一族、故郷の全焼、行方不明の住人、同郷の兄妹になりすます謎の男女…と、期待が高まる要素満載。

    しかし終盤は善・悪が明快な構図で、やや子供向けの展開に感じたのが玉に瑕。

    それにしても表紙が主人公のイメージにぴったり。
    小中学生に是非オススメしたい。

  • 滋賀の多賀大社あたりの集落に住む一族の話。眠らない一族、梟。正直・・・羨ましい。寝るのが苦手なので、いっそ寝なくていいなら・・・と思った事も多々あるこの数年。史奈が凛として、とても素敵な女性でした。終わりがあっけなかった気がするし、これからを見据えた綺麗な終わりに見えて、一人気になる少女(?)の存在が明らかになっていないような。読み込みが足りなかったらごめんなさい。逆恨みの怖さと、純愛の強さ。滋賀に戻ってから風穴以降のくだりが、ちょっと長かったようにも思いますが、最後まで面白く読めました。

  • 導入としては楽しめた。

    忍者✖️睡眠 DNA 科学
    を掛け合わせると
    梟と呼ばれる人々のアイデンティティを探る旅になる

    寝ないから 身体能力が高いから
    忍者として梟として宮仕えをしてきたわけではない

    自分達がなぜ寝ないでいきていられるのかという
    不思議さ 自分の秘密に突き当たったときに
    隠れながら情報を操れる忍者が最適だった

    隠れていきたいわけじゃないが
    右へ倣へを強調する日本では
    そうするしかない

    才能はただのDNAの情報だ
    それをどう使うかもその人次第

    最後史奈が
    隠すわけではなく必要なことしか言わない
    聞かれてないから言ってないというのは
    開かれた世界に向かっているなと



  • おもしろかった。そのうち映像化しそう。

  • 面白かったー!
    一気に読んでしまった。

全53件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福田和代の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×