貴族探偵対女探偵

著者 :
  • 集英社
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715354

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずのメタミステリ。最後の短編でふたひねりくらいしてくれるんだろう、と思っていたら案の定だった。麻耶雄嵩にしては、さわやかな感じで終わった。

  • 駆け出し女性探偵vs貴族探偵。
    女性探偵が推理→貴族探偵がおいしいところをかっさらう、というパターン。
    前作の方が好きかも。
    年々トリックの理解力が落ちていることにがく然。
    年齢のせいだと考えたくない~(T-T)

    収録作品:白きを見れば 色に出でにけり むべ山風を 幣もとりあへず なほあまりある

  • 女探偵が短絡的すぎるのと、庶民として貴族探偵の佇まいが不愉快なのとで前作より楽しめなかった。

  • 今作の主人公・高徳愛香が事件を推理し、前作「貴族探偵」の探偵役?であった髭の探偵がそれをひっくり返す、いわゆる多重推理を重視した趣向の連作短編。
    問題作呼ばわりされるであろう「幣もとりあへず」と、ラストの「なほあまりある」がやはり面白く感じた。
    多重推理が作品作りのベースにあるので、女探偵が推理に失敗するための過程に苦心したのだろうけれども強引に感じた点もある。
    「なほあまりある」でそれまでの4作でちりばめられたヒントが拾い上げられて解決につながる所はお見事。
    そこからのオチも含めて女探偵お疲れ様と労いを入れたくもなる。

  • 短編集ですがパターンが一緒。
    貴族探偵のパターンが一緒なのは様式美的なものですが、女探偵から続く流れも内容も同じすぎてなんだかなあ。
    そこから最終話につながっていくというのがやりたいのかと思ったのですが、それすらもあまりにも明け透け。
    えー、もっとひねらないのか…みたいな感覚。

  • なんか妙に煙に巻かれた感。まあ、それはそれでこの作品としてはアリか。

  • 女貴族探偵みたいなタカビーvsタカビーだったらどうしよう…と勝手に心配していたのが、あっと意外な高徳愛香の人物像。
    今作の主役は彼女ですな。使用人ズも、貴族ですら脇役。なんたって、貴族じゃなくて「髭」呼ばわりですからね。
    しかし唯一貴族の威光にひれ伏さない愛香ちゃん。今後も何かあってほしい…と思わばこそ、彼女はこの1冊だけのキャラなんだろうなぁ、とか予想したりして。
    一瞬落丁かと思ってしまった「幣もとりあへず」と、麻耶流カタストロフが効いていた「なほあまりある」がお気に入り。
    短編集に書き下ろしなんて大盤振る舞いだなーと思いきや、それすらトリックだったとは。さすがマヤタン、一生愛す。

    2013/11/30〜12/1読了

  • 貴族探偵vs闇雲さんかと思ったのですが、どうやらあの人の弟子らしいのですヽ(〃Д〃)ノ
    きっと、あの人なのですよね……
    どうしてこう、探偵殺すのが好きなのでしょうヽ(〃Д〃)ノむきー!
    麻耶はやっぱり長編読みたいのですよヽ(〃Д〃)ノむきー!!1

  • 貴族は労働などしない、推理は召使いにさせればよいのだ、というぶっ飛んだキャラクタの貴族探偵第2弾。
    今回は新米の女探偵が登場し、何度も事件現場で貴族探偵と遭遇して対決する羽目になる。
    探偵という職業に真摯で自ら捜査し推理する女探偵は、女性を口説いたり紅茶を飲んでいるだけの貴族探偵に勝てるのか。前作にも増して「探偵とは何ぞや」と考えさせられる。
    ベストはやはり最後の捻りがきいた「なほあまりある」。

  • シリーズ第2弾。
    自らの手で証拠を集め、推理する、正統派の女探偵。
    探偵は趣味と言い切り、自らは謎解きしない、貴族探偵。
    真逆な二人の対比が、面白い。
    女探偵の推理自体がしっかりしているのに、ひっくり返される面白さ。
    「白きを見れば」「なほあまりある」が特によかった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-b75e.html

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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