海の見える理髪店

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716535

感想・レビュー・書評

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  • 夫婦で亡くなった子供の成人式に出席する親心が、鈴音への供養か?

  • 失ってしまったものや、その事実と、どう向き合うか。切ない想いに溢れる短編集。特に『成人式』が良かった。子どもを喪う恐怖は、親になった私にはとても大きくて、もし明日いなくなってしまったら…と考えるだけで涙が出てくる。15歳の娘を交通事故で喪った夫婦は、5年後に送られてきた成人式のカタログで、その悲しみにまた飲まれてしまう。
    前を向くために、娘の代わりに成人式に出よう、と思いつく…というお話。
    悲しみが癒えることはないけれど、前に進むために夫婦で支え合う姿に、胸をつかれた。

  • ラスト2話を大活字本でなく単行本で読み上げました。
    「成人式」がせつなかった。

  • 個人的に時間がテーマなのかな、と思いました。

  • 心が暖かくなる短編集。親子がテーマかな。離れて暮らす親子や子供を亡くした親を書いたものが多かった。表題にもなっている「海の見える理髪店」と「空は今日もスカイ」が特に良かった。

  •  今後悔しないように一生懸命生きよう、本当に大事な家族を大切にしようと思える作品だった。

  • 大切な人を亡くしたり、喧嘩してしまった人たちの物語。6話の短編集。
    タイトルと表紙絵から明るい話かと思っていたら、重めのストーリーで、なかなか読み進められませんでした。
    一話目(表題作)は、物語の主旨が掴みづらく、でも最後は「そうだったのか!」という感じでした。
    二話目〜三話目は、悲しかったり、寂しかったりする内容で、挫折しかけました。
    でも、最終話は前向きな終わり方だったので、挫折せず最後まで読んでよかったです。

  • 「人様に負けたくなくても、息子にだけは負けてもいい」

  • 「海の見える理髪店」「成人式」が好きでした。

  • なんとも言えない切なさの中に一筋の希望の光が見出せる短編集

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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