朽ちゆく庭

著者 :
  • 集英社
3.35
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本棚登録 : 1397
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087717945

感想・レビュー・書評

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  • いじめ、不登校、親の不倫と不幸続きの話で読んでいてきつい。なんだか現実こんな話もあるかもなーと思うと切なくなりました。

  • 昔は高級住宅地だった町の中古住宅に引っ越してきた三人家族。
    息子は不登校で半ば引きこもり、父親も母親も自分のことに意識をとられていて家族は内部から崩れはじめている。

    住宅の前にある小さな公園には家庭に問題のある小学生の少女がぽつんと居座り、引きこもりがちな少年のもとには同じく家庭に問題があり学友たちに苛められている友人が遊びに来る。

    鬱屈とした空気感の漂う、読んでいてやや気が沈む内容の一冊だった。
    誰も彼も大人が身勝手で、浮薄で、救いがない。

    それでも、中盤までは各登場人物の視点を通して物語のかたちを把握できていたような気持ちでいたのに、ある事件がその家で起きてからは、何があったのか、何が真実で何が虚構なのかわからなくなる。

    それまで読み手として物語を俯瞰していたはずなのに、急に一歩も二歩も引かれたような気持ちになって混乱しながら後半を読み進めることになる。

    その混乱も含めて、重く、ざらついた手ざわりの一冊だった。

  • 不登校の少年とその家族が、ある事件に巻き込まれて〜という粗筋。なんとなくだが、途中である程度結末がわかってしまうし、個々のキャラクターに深みが感じられない。平易な文章で一気読みさせる筆力は感じるが。全体的に中途半端なイメージ。

  • 2023 6/23

  • 2023.02.02. 読了。
    伊岡瞬の小説!って感じの後味の悪さ。
    サクサク読める、途中から展開が加速して止まらなくなるのはさすが。しかし救いがない。。。最後の最後まで。

    「人生とは蒔いた種を刈ることだと思う。」覚えておこう。

  • 子供性格曲がっちゃうよねしょうがない

  • 読み易かったが、夫のリストラ、妻の不倫、不登校の息子と3拍子揃った暗そうな話なので色々と展開が有る前に途中で断念。読み直しももういいかなって感じ。

  • 期待を裏切らない作品でした。嫌な感じがしながらも、読み進めたくなるところが絶妙。その反面、登場人物の個性豊かな人間味に共感と安堵感を抱く場面も多々あって、引き込まれる。

  • 展開は軽妙でサクサク読めたが、あまり驚きがなく、今ひとつに感じられた。相沢家の二人はさすがに現実離れしていて、話に引き込まれなかった。

  • 次々変わる展開が面白い、一気読みです。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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