蛇にピアス

著者 :
  • 集英社
3.08
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本棚登録 : 4975
感想 : 814
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746839

作品紹介・あらすじ

舌を二つに裂き続ける少女。神の名を持つ異形の青年達。暗い時代を生き抜く若者の、受難と喪失の物語。第27回すばる文学賞、第130回芥川賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 身体改造や痛みによる発散みたいなことがテーマになってるかと思ったら、ホモソの残虐性が主題になっていた。主人公ルイが主題のただ傍観者になっていて、ルイの思考の浅はかさや意識の低さによって読者が物語に没入しやすく演出されていると思った。映像化したときの大衆受けなど、表層的なテーマのポップさが、文学としての薄さとのギリギリなバランスを攻めていて、最後の方まで半信半疑で読めるのが良かった。面白いのか面白く無いのかわからないまま、文章の自己陶酔具合に惹きつけられながら読み進める感覚になる。金原ひとみの文章特有のナルシシズムがあると思う。

  • 実はピアスしてました。⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、金原ひとみの『蛇にピアス』⁡
    ⁡⁡
    ⁡読んだことあると勘違いしてた本作。⁡
    ⁡⁡
    何故か⁡綿矢りさの『蹴りたい背中』と勘違いしてた

  • 行きつけの心療内科に置いてあった本です。
    舌にピアスをしてスプリットタンにしたり、入墨を掘ったりと、自分の身体を傷つける様な女性主人公が、二人の男に抱かれながら進む本。

    淡々と書かれた文章で、あまり気持ちの良い内容ではないです。

  • 舌を先割れにしてみたり刺青を入れてみたり、自らの肉体をいじる若しくは苦しめることで何かを得ようとする若い女性が主人公。2人の男性の間で複雑な気持ちを抱え、生きることに興味が持てなくなっていく。

    好きな話ではない。けっこう気持ち悪い。
    文章も深みがなくて淡々とした感じ。それ故に読みやすくはあるが、物足りなさを感じる。芥川賞受賞作品は全般的に好みでないことがわかった気がする。

  •  
    ── 金原 ひとみ《蛇にピアス 2003‥‥ 20040105 集英社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4087746836
     
     
    (20231128)

  • 芥川賞を受賞した金原ひとみの代表作。

    2人の男性のあいだで揺れ動く女性として、これから社会に出る未成年として、それぞれのあいだで揺れ動く主人公の不安な気持ちを描いたもの。

  • まったく縁のない世界、だけど気になっていた世界。ピアス穴をかけまくってる人たちの心情はいかばかりかと。自ら陰の世界を作るのだと。世界に何も求めていないようで強く求めているのかも。すねきって擦れた心情。いかれた女1人といかれた男2人の物語。貞操観念とかなんだっけ、という、新しい価値観。

  • 自分が大切にしている「所有物」が他人にボロボロになるまで弄ばれ壊されることの絶望感。
    を味わいたい人はぜひ。

    読むのが結構キツかった。

  • 感想記録なし

  • 私は神でも何でもない
    しかし自分に、何か意味を持って生きていきたいと願っている
    暗くて、くちゃくちゃで、痛くて、気持ちよくて、楽しくて、空っぽな毎日
    何をしても、その空っぽが埋まることはない

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2004年にデビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞。著書に『AMEBIC』『マザーズ』『アンソーシャルディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』『デクリネゾン』等。

「2023年 『腹を空かせた勇者ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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